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非モテの恋愛戦略は「変化すること」だと確信した話

昨年の「ユーキャン新語・流行語大賞」はコロナ関連が席巻した。特に小池百合子知事が殺到する報道陣を前に「密です」を連呼したことがネット上で話題となり、年間大賞は「3密」 となった。

人はなぜか「3」が大好きである。3のリズムでまとめられると、覚えやすいしなんとなく納得してしまう。「御三家・三兄弟」、「 3・2・1のカウントダウン 」、「肉体労働の3K」等々。
そういえば僕が小学生の頃は女性が結婚相手の男性に求める条件は「三高」だった。高学歴・高収入・高身長の男子が好かれ、これが「流行語」になった。

一方でバブルがはじけた僕の中・高・大学の青春時代は「3平」が女性が結婚相手の男性に求める条件となった。平均的年収、平凡な外見、平穏な性格で、重視するのは年収よりも安定した職業。かっこよすぎるイケメンは浮気の可能性があるのでそこそこでいい。僕のような平凡非モテにとってはラッキーチャンスだった。

下手な鉄砲も数撃ちゃあたる

「今、A社の田中さんから電話かかってきて、凄い横柄な態度だったけど、まぁイケメンだから許す笑」

今日、事務所で女性社員がそんな会話をしていた。世の中は不公平だというのが残念ながら現実で、同じことをしても許される人と許されない人がいる。特にイケメンたちは女性から優遇される。頭ぽんぽんしても喜ばれるのはイケメンだけである。
しかし多くのメンズはこの枠組みには入れない。女の子からイケメン扱いされるメンズは1割というデータを以前目にしたことがある。

さて、今日はこんな話をしたいわけではない。ここで話を切って先を急ごう。

3平が好かれた僕の青春時代。
高校同級生に超平凡の星、大島という男がいた。カッコよくもないがブ男でもない。まさに平凡である。しかし、こいつは気になる女には自ら積極的にアタックしていた。みんながドン引きするくらい次から次へアプローチしていた。

「また告ったんか笑」
彼が告った翌日はもうネタである。
たまに(もてない)女からボロクソに言われることもあったが、最終的には誰も手が出せそうにもなかった超清楚系の可愛い彼女を勝ち取った。そんな可愛い彼女と一緒に登下校する大島を見て、僕ら平凡メンズはいつも羨ましかった。それと同時に平凡からイケメンへ進化を遂げた気がしてとても眩しかった。

大島の恋愛におけるハートは鋼だった。
七転び八起き。何度転んでも立ち上がり、周囲から罵倒されても後ろ指をさされても、断られても不屈の精神で最後まで挑戦をやめなかった。そして清楚系の可愛い彼女は、そんな大島をいつも心酔していた。

仕事は精神力でどうにかなるものではない。しかし恋愛はまるで違う。恋愛は、プライドを捨てて「当たって砕けろ」を愚直に繰り返し実践できる人が最強である。

そこで、40歳過ぎた僕から教訓として学生に言いたいことがある。
「良い子がいたら迷う必要はない。自分にとって一番の子に告白しなさい。ライバルがいても良い。一番好きな子にいくのだ。」

廊下ですれ違っただけでドキドキして、連絡先を交換できたらその子のことで頭がいっぱいになる。そんな風に真剣に恋愛ができるのは、中学生から高校生の間だけだ。人生で、恋に胸をときめかせることができる時期はとても短い。
失敗したって僕らのようなおっさんになった時に、それも青春の勲章だと知る。

40歳になってみて、告白しなかったことに後悔することはあっても、したことを後悔することはない。同窓会で会った時は良い思い出として本人と笑って話に花を咲かせることができるのだ。

高校時代のラグビー部の友人・石井から結婚の報告があった。

先の話は、平凡男の大島である。
実は今日の話の本筋はこっち。石井のめでたい話だ。

僕は学生時代の体型はひょろひょろガリガリと記事に書いたことがあるが、実は高校時代はラグビー部である。
2019年に日本でワールドカップが開催されたことでご存じの方も多いかと思うが、ラグビーのメンバー構成はパワー系とスピード系に分かれる。僕はスピード系。そして石井はパワー系。ご想像の通りパワー系の石井はおデブちゃんである。172cmで110kgの体型であった。

彼は高校時代からものすごくモテない。どれだけモテないかというと、生まれてからまともに彼女ができたことがない。彼と一緒に合コン行っても女子からはネタ枠でイジられ役。
かと言って全く面白いトークもできない。

一方で、めちゃくちゃ親思いだし、とても心が優しい。優しい男がモテるとは限らないのが恋愛だが、彼に彼女ができないのは、見た目がとても悪いからだ。平凡ではない。ラグビー部時代からの友人だからこそ愛のムチで本人にも何度も指摘してきたがあまりにも外見に無頓着すぎたのだ。
面白くもなくて、見た目が悪くて、さらに40過ぎたおっさんで、それでもモテる人は社会的な高い地位を持ったお金持ちである。そうではない場合は、見た目をカバーするだけの溢れるばかりの魅力を発揮しなければいけない。

世の中に逆行するようなことを言ってしまうが、綺麗事を抜きにして今のスペックで恋愛して、結婚したいのであれば彼のようにデブならデブをネタにしてめちゃくちゃ笑いを取りにいくとか、ハンデを武器に変える器量を持たなければならない。それが現実なのだ。

つまり今のスペックを変えない限り女の子の心を自分に向けることはできないが、最も手っ取り早くモテる方法は、見た目を平凡以上にすることである。40歳を超えてから、トークを鍛えるよりもはるかに簡単である。

運動してシュッとした体型になって、年齢に合ったオシャレな服を着て、髪型にも気を配る。テレビ番組で外見を変えるビフォーアフターの企画があるが、たった一日で全然印象を変えることだってできる。

実は、彼は糖尿病の危険域に入り医者からのススメもあってこの一年で真剣にダイエットに取り組んだ。

「人は変われる」

しっかりと結果にコミットした。

なんと40kg痩せて172cmで70kgになったのだ。
そして痩せた自分に自信をつけたのかオシャレを始めた。まさに長年の友人である僕がみてもビックリするほどの別人である。

人の第一印象による情報は、視覚からの情報が55%であるというとおり、あっという間に29歳の彼女ができて今日の結婚の報告にいたった。とても嬉しい、おめでとうね!

で、彼の風貌をみて僕から太ってる人に言いたいこと。
「 痩せれば別人になる。たったそれだけのことがアドバンテージで異性の心をくすぐる。女性はギャップに弱い!今すぐにチャレンジすべし。」
※太ったままの自分が好きな人への言葉ではなく、また太った方を誹謗する意図は一切ございませんのでご留意ください。

自分の人生を決めるのは自分である

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」

と、ダーウィンは「進化論」でこう述べた。
平凡男の大島は数を撃って最高の美女を手にし、デプ男の石井は自分を劇的に変えて一発逆転の幸せを手にした。

共通することは彼らは変化を恐れなかった。

自分や自分を取り巻く環境は年齢に応じて変わっていく。自分がこの先どんな未来に向かっていくかは 「今、目の前にある分かれ道」でどちらの道を選ぶか次第なのだ。

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