自分に「まるっと全部」OKを出す、とは?

心を整えて前に進む際に大事な通過点が、その時の自分、いい面も悪い面も含めてぜーーーんぶ「これが今の私」とOK出せること、です。


自分責めとは

全て帳消しにしてしまう

周りにどんなに「あなたはすごい」「あなたは頑張ってる」「あなたはよくやってる」と言われても、

「そんなことない」「まだ〇〇できていない」「◇◇が上手くできていない」。。。

そんな風に考えがちな人は多いのではないでしょうか?

周りがどんなに励ましても、芯にある自分のすぐそばにいるもう一人の自分が全てそれらを否定し、芯の自分にダメ出しをし続ける。それが「自分責め」の状態です。

承認を外に求め出す

自分で自分のことを否定していると、芯の自分は苦しくなって自分以外の人に承認を求め出します。

ところが、どんなに周りが「あなたはすごい」「あなたはよくやっている」と言ってくれても、すぐそばにいるもう一人の自分が「そんなことない」「あの人はああ言ってくれてるけど・・・」と否定し続けるので、いつまでたっても心は満たされません。

一番身近な存在が常時否定していれば、すっかりしょげてしまうのは無理のないことですね。自己肯定感が低いとは、このような状態を言うのでしょう。

自己肯定感とは

では、「自己肯定感が高い」とはどんな状態なのでしょう?

自分で、「私ってすごい」「私は頑張っている」「私はよくやっている」と思えているということでしょうか?

自己肯定感が低いころは、そんな風に思っていました。

全てまるっとOK

ところが、本当の意味で「自己肯定感が高い」とは、「どんな自分でも、今のままの自分でOK」という状態です。

「今のままでOK」と思ったら、進歩もしないし、ダメなところは改善されないのでは? そんな風に心配になった方はいらっしゃいませんか?

そう、私もそんな風に思っていた一人です。
幼少期から、ずっと理想に向かって絶えず努力することを良しとされていたのですね。そして、少しでも理想から外れると、「ダメじゃない。もっと〇〇でなければ!」と言われてきたのではないでしょうか。。。?

ダメなところも含めて、そのままの自分に一度〇をつける。

これは、どんなことをしても愛されている、自分はどんな自分でいてもいいんだ!ーという、幼少期の絶対的な安心感によって育まれるのだと思います。

では、そのような幼少期を過ごせず大人になってしまった場合は・・・?

それでも、身近にそんな人が現れることで、後から育むことができるのです。


条件付きの愛と、無条件の愛

「頑張ったから認められた」「テストで良い点数をとったから褒められた」
もっといい子でいなければ。もっと期待に沿わなければ。

これらは、条件付きの愛を感じて育った人の感覚です。
一方、無条件の愛に包まれて育った人は、こう感じています。

「どんな自分でも愛されている」「どんな自分でいてもいい」

条件付きの愛で育った人は、無条件の愛では、子供がダメになるのでは?と感じます。悪さばかりする、ダメな子になってしまうのでは?と。
でも実際は、自分で自分を認められる、心の強い人になっていきます。

一方、しつけのつもりで厳しく条件付きの愛で育った人は、いつも不安で、自分以外の誰かの承認をいつも必要とする、不安定な人になっていきます。


自己肯定感を育むには

カウンセリングなどで、後天的に、この「絶対的な安心感に包まれる」経験を得ることができます。

信頼のおける誰かができ、その人が常に「大丈夫」「どんなあなたでもいいんだよ」と言ってくれることで、徐々に安心感を得ることができます。

不思議なことに、「そんな人が現れたら、その人に依存するようになるだけでは?」という懸念は、杞憂でした。

徐々に、自分で自分にOKを出せるようになってくると、その絶対的な安心感を教えてくれた人からすら、自立できるようになっていきます。
これは、親子関係と同じかもしれません。

「どんなあなたでもOKよ」と絶対的な安心感をくれる親元で育った人が、その親に依存して、巣立てないなんてことはないからです。(むしろ、力強く羽ばたいていけるのです。)

ここでやっとスタートライン

自分で自分を責めなくなった。
今の自分をいったん全部OK出せるようになった。

こうなってからが、自分の努力が積み上がっていくスタートラインです。

今までは、積んでも積んでも、すぐそばでそれを崩してしまう自分がいたけれど、それがなくなったわけです。

そこからのことは、今ちょうど現在進行形なので、またの機会に書いてみたいと思います。


私に関わる全ての人に元気と勇気を!
そしてその人の変化を有形無形で応援していきます!!!

その人がいまどんな状態でも、その人に必要な過程。どんな人も人生よくなっていくしかないので、「あなたは今のあなたに一旦〇をつけましょう!」
ちか (2024.1.20)





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