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オーガニック給食への初納品!

 ついに先日の5/15に、コトコトファームとして初めての学校給食への納品をしました。

 今年に入ってからのお便りで、ここ常陸大宮市のオーガニック給食への取り組みのこと。Sさんをスタッフとして迎えること、そしてJAS有機認証の取得。これらの事を関連する一つの新たな取り組みとしてお便りでも書いてきたと思います。

「学校給食への食材提供はもちろん価値あることだし、それをコトコトファームとしてできることは嬉しいなぁ。」

正直言ってこれくらいの軽いノリでした。うちの市は有機農家はかなり少ないのですが、市長のこの取り組みに背を押されて、JAの子会社である生産法人がJAS認証を取得して有機栽培を始めました。ですので、現時点で給食に関しては僕がJAS認証をとって提供してもしなくても、大勢に影響はありません。ですので、念頭からの新しい取り組みの中での学校給食への僕の熱意は上記の気持ちくらいのものでした。逆に打ち合わせをしてくれている給食センター長さんのほうが、思いは強いんじゃないかというくらいでした。

そして5/15にソコソコいろいろな課題はあったものの、初の食材納品。キャベツ60㎏。

無事納品を終えて一安心。

その瞬間に、思いもよらない嬉しい感情が湧き出てきました。誇らしいような、すがすがしいような、なんとも言えない充足感。自分が所属している社会に分かりやすく貢献できた喜び、とでもいえるのかな?たかだか60㎏のキャベツ。給食のスープの1食材に過ぎません。それでもこの時の喜びは思いがけず大きいものでした。

その時に思いました。

せっかくのオーガニック給食という取り組みを、JAといういち組織で完結させるのでなく、もっと市民の多くを巻き込んでいく流れにしたい。もっとたくさんの有機食材を提供できる農家を増やし、オーガニック給食を起点として自分たちの住む地域に、より積極的に関わり、誇りをもって様々なことにチャレンジしていくような精神性を広げる一助になりたい。

たった60㎏のキャベツの納品が、ずいぶんと大げさな想いにつながったものです。

もちろんどんな仕事もお客さんが、購入するということはそのお客様のニーズを満たしているということなので、そういう意味で、どんな仕事も社会へ貢献していることになります。それでも「儲け」を主目的として副次的に社会貢献の側面があるのと、社会貢献を明確に目的として取り組む事業では、自己満足度が違うし、社会に与えるインパクトも別物になるでしょう。

翌日に給食センター長から電話で、
「コトコトさんのキャベツ、調理師さんからも好評です!ありがとうございました。」と言っていただけました。ある小学校からは校長先生が「是非、給食の時間に子供たちに農業のこと、野菜のことを直接話して欲しい」と依頼までいただけました。

小さい一歩が、次の波紋を起こし始めている感じにワクワクしています。

何ができるのか、何をどう取り組めばいいのか、まだまだ模索を始めたばかりですが、良い野菜を作り続けることを忘れずにしながら、色々な人を巻き込みつつ楽しく考えて行動していきたいものです。

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