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建築家という職業の未来

先日ふと友人の子供たちと
将来の夢について話していた。

最初に思ったことは…。
これからの子供たちはどうやって職業を探すのだろうか…。
日々、ベンチャーの業界をみていると
ものすごい勢いで事業が立ち上がり
多くの人がより便利で快適な社会をつくろうとしている。
そして日々確実に進歩をしている。
AIもどんどん身近な存在になってきているのをみていると
今ある職業がそのまま存在するなんて思えなかった。

子育てに悩む多くの方から
建築家ってどんな職業?
いつごろから建築家になると決めていた?
絵が得意だった?数学が得意だった?
私自身もAIで設計図もデザインをつくるところももうこの目で見ている。
作業は減っていく一方なので個人的には
新たな付加価値を生み出させる人がこれからの建築家ではないかと思っている。
だから、絵を描けるとか数学ができるとかそういう能力が求められるかはわからない。

一つ答えているのは
職業は選ぶものじゃなくてつくってもいいもの。
欲しい未来をつくってもいいのだ。

これは、私自身が自分にもいい聞かせている言葉だ。
少し話は飛んでしまうけれど
去年、学生の時同様のテンションで働いている
設計事務所の男性経営者との体力の差に愕然とし
作業の合理化では対抗できないと思う何かを私は感じ
競争の激しい設計事務所業界の中で食べていけないかもと絶望した。
ビジネスは男性がつくりあげてきたものだから
女性の私にとって現在の仕組みは
脳の構造的にも肉体的にも難しいところが多くある。
出来ないことに悩むのではなく違いを受け入れ
なんとなく目指してきた建築家像に執着せず
自分ができることを探そうと考えるようになった。
自分にしかできないことやみえない視点で設計提案をしていけるのか。
だから、今は、つくっていくことを常に意識している。

道がはずれたようでちょっと寂しい気持ちがないわけではない。
年をとるたびに人生は確実に楽しくなっている。
一昨年よりも去年は確実に楽しいし幸せだった。
だから、今年も自分を信じて頑張ろうと思う年始。
今年も自分の職業をつくりつづけ、想像もしなかった楽しい未来に出会いたい。

Mac Fan 2023年5月号にインタビューを掲載いただきました。
kindleUnlimitedでも読めるのでぜひご覧ください!
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