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自己と言葉の距離

自己と言葉には、近くて遠い距離がある。近づいたり、遠く離れたりすることはあるけど、距離がゼロになることない。

このエッセイも、僕と距離がある言葉のひとつ。世の中には話し言葉、書き言葉、ボディーランゲージ、などいろんな「言葉」があるけれど、「書き言葉」は僕に最も近い言葉。

僕の感覚としては、話し言葉が最も遠い。

自分と言葉の距離が遠すぎて、サンドウィッチマンでいう「ちょっと何言ってるかわからない。」と言われることもある。「なんでそんなこと言うの?」と言われることも。

言葉は僕の一部ではあるが、僕の全てではない。僕が100%だとすれば、僕の言葉はたった数%しか僕を表現できていない。

けれど、社会は言葉で繋がっている。僕の言葉が僕そのものであるかのように、僕の言葉が評価され、社会の一部となる。社会で生きるには、言葉を紡いでいくしかない。

このエッセイもそうだ。社会と僕との数少ない接点である。

僕の言葉は事実だけど、真実ではない。真実は僕の中にあるから。もちろん、僕はできる限り僕の中にある真実の扉をこじ開け、僕との距離を縮めたい。

あなたと言葉の距離はどれくらいだろうか?どんな言葉が近くて、どんな言葉が遠いのだろうか。

自己と言葉には必ず距離がある。カメラのピントを合わせるように、距離も自分と言葉の距離を合わせていく。

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