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マインドワンダリングとうまく付き合いたい!

目標が明確で、やるべきタスクも目の前にあり、着手もできた!
でもしばらく進めていると、手が止まり、ぼーっと違うことを考えている自分がいる…。

考えるだけでなく、それに関連することを検索し始めて、気づけば1時間経っていた…。

こういったご相談もよくあります。

目の前にあるタスクから注意が逸れて、関係のない思考に注意が移る現象を「マインドワンダリング」と言います。
今日はこのマインドワンダリングについて、日ごろから考えていることを書いていきます。

マインドワンダリングは無くせるのか

マインドワンダリング。厄介ですよね。タスクの遂行を妨げる嫌なヤツと思うかもしれませんが、私たちは起きている間の30~50%もの間、マインドワンダリングをしていると言われています。

なので、マインドワンダリングを完全に無くすことは不可能です。
この機能は全員に備わっているものと自覚して、どうにか付き合っていく術を見つけていかなくてはなりません。

マインドワンダリングのメリット

マインドワンダリングにもメリットはあります。それは創造力にプラスの影響を与える点です。

マインドワンダリング状態の時、型にはまらないアイデアを、連想ゲームのように次から次へと生み出していくことができます。

理論的にアイデアを生み出す方法もありますが、創造力を使ってアイデアを生み出す仕事をしているお客様からは、マインドワンダリング状態を意図的に作り出したいというご相談を受けることもあります。

問題なのは、その機能に振り回されている状態です。
マインドワンダリングと上手く付き合って、その機能を活用したいときに発動させることができれば、自分の可能性を広げてくれる強い武器になり得ます。

マインドワンダリングとうまく付き合うには

マインドワンダリングが起こりやすい状況や、起こりにくい状況は人それぞれ違います。
対策を立てるために、どういう条件下で自分のマインドワンダリングが発生するのか、または抑制されるのか、記録をとるのがオススメです。

記録をとったうえで、以下に添付している画像の「刺激」部分を変更していきます。

マインドワンダリングが起きている仕組みを分析する

マインドワンダリングを抑える

マインドワンダリングが起こる前の条件(刺激)の傾向を捉えて、条件を変更します。

影響を与える条件は、大きく分けて2つ考えられます。外部刺激と内部刺激です。

外部刺激は、自分の外側にある環境です。
例えば、スマホが目に入るところにあるだけでマインドワンダリングのスイッチを押す人がいるかもしれません。

その場合、スマホを目の入らない場所に置いておくことでマインドワンダリングを抑制できます。

また、多少の人目がある場のほうが集中できるという人もいるかもしれません。その場合は、カフェで仕事をしたり、友人とZoomを繋いで仕事をするのが有効です。

内部刺激は、自分の内側の環境です。
例えば、心配事が頭の中にあり、それを思い出してしまう人がいるかもしれません。その場合は、作業する前に懸念事項を書き出しておくことで集中しやすくできます。

また、目の前のタスクの工程が不明瞭でモチベーションが下がるのであれば、タスクの工程を明確にできるように詳しい人に話を聞くという調整をすると良さそうです。

マインドワンダリングを増やす

型にはまらないアイデアを生み出したいとき、意図的にマインドワンダリングを発生させるときも記録が役立ちます。

私の場合、Notionでタスク管理をしていますが、アイデアを出すときは白い紙に自由に書く方が向いていそうな気がしています。マインドマップを使う方もいますよね。外部刺激として、ツールを選定することも有効だと思っています。

また、人と話すことでアイデアが浮かぶ方もいるかもしれません。その場合の人選は慎重にしたいところです。自由な発想を制限する相手だと、なかなか豊かな発想は生まれない気がします。

内部刺激を変える場合のよく聞く話の一つが、散歩です。歩くことで脳を刺激して、豊かな発想を生み出す人がいます。
散歩は外部環境の調整でもありますよね。部屋の中にいたら出会わない物や出来事に遭遇する可能性があります。

集中力の低下以外にもデメリットはある

ここまで、集中力を低下させないためのマインドワンダリングとの付き合い方について書いてきました。

ただ集中力以外でも、マインドワンダリングするときの内容によっては、ネガティブな気分を増幅させる等のデメリットとの関連性が指摘されています。その場合の仕掛けについては、違うアプローチが必要です。

良い面も悪い面もあるこの機能とうまく付き合うコツを身につけられると、より一層、自分が自分の人生を生きられている感覚を得られるのではないでしょうか。

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