【コラム】出禁のはなし

こんにちは。いい天気です

皆様、「出禁」の経験はございますでしょうか。

居酒屋とか飲食店の経営において、出入り禁止のお客様をつくることってよく考えたら凄いことですよね。

お客様として来店した方を二度とこさせないってよっぽどのことだと思うんです。

ちなみに当店は開店以来出禁の方は一人もいません。ただし、「あ、ここはあまりこないほうがいいんだな」という判断をなさってる方は何人かいます。その何人かの話をしたいと思います。

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まず、結構ありがちですけど、「酔って奇声を発する人」

ひゃーーーーーーーーーーとかうわあああああああああああっていう人たちなんですけど、たいていの場合、自身をコントロールすることができない病気や精神状態のまま、お酒をのみすぎてしまっている人達です。

ただ、そういった人たちは心の安定や他人との繋がりを求めて外出しているということを考えると、精いっぱい対応したいなって思うんですけど、やはり他のお客様の迷惑になるという判断でたいていの場合出禁になります。

うちの場合、こういったケースの方が１人いました。彼に関しては、出禁ではなく、酒類の提供をしないことにしてます。いまはもう来ないんですけど、ウーロン茶1杯をわざわざ飲みに来てくれるその方は、お酒が入っていないと本当にいい方でした。そして自身をコントロールできなそうだ、と判断したら自らすぐ帰るようにしてくれました。

結果として、街ですれ違ったら挨拶＆立ち話くらいの感じになったんですけど、心の底から「出禁にしなくてよかったな」って思いました。

出禁だから、あなた。って突き放してしまって、街の住人の一人を敵対視（お互いね）してしまうのは飲食店、居酒屋として本末転倒だなと思います。メンタル的に問題がありそうな人たちには細心の注意をはらって付き合っていかなければいけない。これは、アルコールを販売する以上避けては通れない道なのです。

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もう一人は「やたら絡む人」です。

この方は僕らとお話ししている分にはなんも構わないんですけど、とにかく常に誰かと話してないと気が済まない方で、料理やほかの仕事で対応できなくなると、カップルだろうが、真面目な話をしに来ている団体だろうが、本を読んでる方だろうが誰彼構わず絡みまくります。

悪い事をしてるわけじゃないんですけど、あまりいい感情を抱かない方がいるのも事実です（もちろん楽しんでいるお客様も沢山いたんですが）

この方に関しては、1人での来店を禁止しました。

今はもう遠くにひっこしちゃったんですけど、その後何回かお友達を連れて来店していただき、仲間と楽しそうにしゃべりながら飲んでたのでよかったです。要は、お店側がその人に合った最適なシチュエーションを提案してあげることが重要なのです。

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最後に、物を壊したり、人や店に危害を加える人について。

うちにはまだこういった方が来店されたことは無いのですが、よそではよく聞きますし、いつかあらわれるだろうと思います。

こういった方々は流石のうちでも一発アウトだと思うんですが、多分こういう人たちって上記のような人たちが過激化した結果が多いんじゃないかって思います。

出禁レベルの人の過激化の背景に、それまでの過程があるとしたら、そういった事件は未然に防げるのではないでしょうか。勿論、通り魔的に初めて来店されて大暴れされたらそれはもう出禁どころの騒ぎではなく速やかに警察に仕事してもらいますが…

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居酒屋をはじめ他のアルコールを販売する業態全てに言えることなんですが、これから先、もっと精神的に脆くなっているお客様は増えて来るんだろうと思います。

そんな時代にこういう商売をするのであれば、それ相応の覚悟、責任をもってアルコールを扱っていく必要があるなと最近強く感じてます。

まあ自分を鑑みた時に結構ひどい飲み方しちゃうときあるな〜っていうのが一番の理由なんですけど。まずは自らの飲み方を直すとこから始めます…

おわり！またね。

#コラム #居酒屋 #飲食店 #酒 #日本酒