ちゃぼ

脚本、演出、役者をやっています。劇団Please Mr.Maverickの主宰です。毎…

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脚本、演出、役者をやっています。劇団Please Mr.Maverickの主宰です。毎週土曜23時よりFMたちかわにて「土曜の劇場」放送中です。

最近の記事

「世界は想いでできている」設定について

「世界は想いでできている」という脚本を書いた。1月の25日~29日が本番の舞台だ。残念ながら、体調不良者が出たために途中で上演中止となってしまったが、ありがたいことに、とても評判のよい作品となった。この舞台については、書きたいことは山ほどあるのだが、長くなりすぎるので別の機会にしたいと思う。 通常、脚本を書くために、ノート一冊分を消費する。たくさんの設定を書いて、それを使って一番面白くなりそうな物語を何度も書き直す。いくつもの設定や、セリフや、人物が生まれては消えていった

    • 指導者だけでなく、役者への要求レベルも過去一上がっている

      近頃、演出家などの指導者によるパワハラ、セクハラなどが問題になっている。たしかに昭和~平成初期の頃は、大声で怒鳴る演出家ばかりだった。自分のいら立ちを役者にぶつけるのが仕事、と言わんばかりの演出家や諸先輩方の理不尽なダメ出しは許されない時代となった。それは歓迎されるべきことだろう。ただし、デメリットもある。役者というのは基本、なまけものだ。尻を叩かれないと、「明日頑張ればいいか」とすぐにさぼってしまう。うるさく言われたり、怒鳴られたりするのがイヤだから頑張って、そのおかげで実

      • 駆け出しの役者でもプロと遜色なくできること

        駆け出しの役者でもプロと遜色なくできること。 それは台詞を覚えることだ。 演劇には脚本があるのだから、台詞を覚えられるということは当たり前の能力である。でも台詞を覚えるのが苦手な人はまあまあいるので、台詞を早く覚えられるだけでも贔屓にされる可能性は上がる。 どんなに演技力があっても、台詞を思い出している間が生まれると、役が途切れてお客さんは舞台の世界から現実に引き離される。稽古で役者が台詞を覚えてなくて何度も思い出すレベルだと、間が悪いのか、思い出しているのか分からず、稽

        • 嘲笑する人々

          稽古でヘンな演技をする役者がいる。それを見て、周りの役者が嘲笑っている。よく見かける風景だ。そして、アイツはちょっと変わったヘンな奴なんだと、上から目線で言ったりする。 駆け出しの役者は基本的な誤解をしている人が多いが、ヘンなことを嘲笑う役者よりも、みんなの前でヘンな演技をできる役者の方が素質がある。 中にはただふざけて内輪の笑いをとる役者も存在するので、それはまたちょっと種類が違うが、それにしても、馬鹿なことをやる、ヘンなことをやる、ということは、大してみる目のない大勢

        「世界は想いでできている」設定について

          Please Mr.Maverickの歳岡孝士です

          はじめてnoteを書きます。歳岡孝士と申します。これまでブログを書いてきましたが、広告が多かったのと、毎日じゃなくても、もうすこし丁寧に自分の考えをまとめて発信したいと思い、noteに移動してきました。 自己紹介をします。 鳥取県出身で、いまは東京で脚本・演出・役者と演劇活動をしております、歳岡孝士と申します。本名です。1978年2月生まれ、みずがめ座、AB型。 好きな食べ物は辛い物。いまのところ麻婆豆腐が一番好きです。キライなものはありません。 2009年にPlease

          Please Mr.Maverickの歳岡孝士です