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ヘビースモーカーだった私が、妊娠を機に禁煙に成功した話。

どうも、ちゃーこです。タバコと酒とギャンブルが生きがいでした。
自分でも、どうしようもねえヤツだったなあ、と思います。

・妊娠したらすぐに禁煙できたのか

私の答えは「NO」です。

完全に禁煙するまで妊娠発覚から約1か月半程度かかりました。
ヘビースモーカーだった私がある日を境にパッタリと禁煙できた実体験をまとめてみたので、お読みいただければ幸いです。

当時の私と同じ悩みを持つ、誰かのためになりますように。

・タバコと私

私がタバコを吸い始めたきっかけは「友達が吸ってた」、「なんかカッコイイ」、「会社の喫煙所に出入りしたい」という、ありがちで単純なものでした。周囲に喫煙者が多かった方だと思います。
気づけば立派なヘビースモーカーとなり、平均1日1箱~2箱程は躊躇なく吸っていました。飲み会など、アルコールが入ればもっとです。

電子タバコが急速に普及し始めたころ、私も流れに乗って、今まで吸っていた「キャスター(今はウィンストン)」から、「IQOS」へ。
本体は1つ、棒は2つ購入し、連続して吸えるようにしていました。

喫煙所ではタバコ仲間と「そろそろ禁煙考えないとね~」や、「1000円超えたら厳しいよね~」、「禁煙外来ってどんなことするのかなあ」と言いながら、2本目を吸い始める始末。

禁煙はそこそこの頻度で話のネタになりますが、実際にアクションを起こす人間はおらず、その気もないのに「いつか、きっと、やめられるだろう」と、簡単に考えていました。

・妊娠とタバコ

そんな中、妊娠がわかり、産婦人科へ。

問診表には喫煙の有無とタバコの1日の本数を記載する箇所があり、きっと「禁煙しろ」って言われるよなあ…と思いながら「する」にチェックをつけて、「20~30本」と本数を記入したことを覚えています。

問診票を見た先生は「禁煙できるならした方が絶対いい、でも、禁煙が逆にストレスになって、あまりにもイライラするようであれば、仕方ないから吸ってもいい」と。

非喫煙者の夫に話すと「ちゃーこはいきなり禁煙は無理だと思うから、本数を減らすことから始めてみようか」となり、その日から「1日10本まで」のルールが制定されました。

・つわりとタバコ

妊娠発覚から最初は本数を減らすのですら大変で、気が付くと通常のペースで吸っていたことも。酒はすんなり止められたのに、なぜ、タバコは止められないんだろう、と、自問自答する日々が続きます。

そうこうしてるうちにつわりが始まり、なにも食べれず、水ですら吐くような状態に。仕事は長期休暇をもらい、点滴にフラフラで通いながら、「この苦しみはいつまで続くのか」と、便器に顔を突っ伏して、よく泣きました。

「つわりの期間に入り、タバコを吸うと気持ち悪くなって自然と禁煙できた」ということをよく聞くのですが、不思議なことに、私は真逆のタイプで、タバコを吸った方が楽になったのです。

気分が悪くなる、ということはなく、むしろ、吐き気がなくなり、頭がスッキリする感覚に陥って、ますますタバコを吸うようになってしまいました。

・職場復帰とタバコ

つわりもだいぶ落ち着き、少しずつ固形物の食事が食べれるようになったころ、医師からOKをもらい、職場へ復帰します。

禁煙を勧めてくる同僚をよそに、休憩時間には喫煙所へ。

毎回、言うことを聞かずに喫煙所へ向かう私に、「どうしても行くなら、スマホで赤ちゃんへの影響を調べながら吸いなよ」と、同僚は言いました。

喫煙所へ到着し、「喫煙 胎児」、「妊娠中 タバコ」などと調べて、片っ端からヒットした記事を読み漁ります。

どの記事にも、喫煙が赤ちゃんへ与える悪影響がズラズラと並べてあり、少し不安になりましたが、この頃には、禁煙自体を諦めかけていたし、正直、「あくまで統計の話、私には関係ない」、「A子ちゃんも妊娠中、タバコ吸ってたけど、子どもは健康で元気」、「私の子は大丈夫」と、どこからともなく根拠のない大丈夫を繰り返し、開き直っていました。


ーーーーそんな中、転機は突然訪れます。

・タバコとのさよなら

2020/01/13、成人の日、休日出勤で会社にいた私は、相も変わらず、休憩時間になるたびにいそいそと喫煙所へ。この頃、私は妊娠4か月。

喫煙所では同僚に言われた通り、スマホで「妊娠中の喫煙の影響」について調べて、「私の子は大丈夫」を繰り返していました。

「妊娠中の喫煙は○○のリスクを〇倍にする」というような、どこかの国の研究データがズラズラと並ぶ中、ある一節が目に留まりハッとしました。

「胎児への虐待を、今すぐやめよ」


私がしている喫煙という行為は、無抵抗でなにもできないお腹の子に対する虐待なんだ。今まで「私の子は大丈夫」と、「データなんか関係ない」と思っていたけど、そうじゃない。

お腹の中の子は、きっと、すごく苦しかっただろう。

無意識に我が子に虐待をしているという現実を突きつけられ、申し訳なさと情けなさでいっぱいになりながら、何度もお腹の子に謝りました。

その時から現在まで、タバコは一切吸っていません。


禁煙から約半年経過した今でも、ふとしたと瞬間に「タバコ吸いたいな~」と思うことはありますが、「喫煙=虐待」が私の中で定着したことにより、「吸いたい」という欲より、「もう虐待はしたくない」という気持ちが勝り、また、「虐待する母親」というレッテルを自分で自分に貼ることが、耐えられないと思うようになりました。

ヘビースモーカーだった私が、この一節のおかげで禁煙に成功したという話を周囲の人間にすると、「過剰な表現だね」と言われることが多いです。
虐待をしようと思って喫煙している妊婦さんはいないと思いますし、そのことはわかっていますが、実体験としてありのままを綴りました。

私もできなかったので、闇雲に禁煙しろ、とは言いません。

「愛しい子を、自分が苦しめている」

ただ、そのことを忘れないでください。

最後までお読みいただいてありがとうございます。
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