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【市役所】プロジェクトチームという名の闇

SDGsやDX、ちょっと前だと地方創生など新語が出てくる度に行政も乗っかったりするわけですが、私の勤める市役所では新たに出てきた課題に対しては「プロジェクトチーム」を編成するのが定番になっています。

役所従来の縦割りを打破し、部署を横断しながら臨機応変に課題解決することを目的にプロジェクトチームを組織すること自体はいいと思います。

ただ、立派な看板は掲げたものの実際に効果が上がっているかどうかは疑問符がつくことが少なくありません。

個人的にプロジェクトチームを作るときに大事なものは3つあると考えています。

1つ目は権限。
プロジェクトチームがどういう目的で組織されて、どこまでやるのか、そして、どこまでやったらプロジェクト終了となるのかが明確になっていること。

2つ目は報酬。
だいたいのケースでは通常業務に加え、プロジェクトチームの業務をやるため、それ相応の対価(インセンティブ)が用意されていること。

そして、3つ目は人選。
プロジェクトを進める上で役割が偏り過ぎずに必要な人材を少数精鋭で選ぶこと。

この3つが必要だと思うのですが、我が市役所のよくあるプロジェクトチームの様子を見ると、どうも当てはまらないことが多いです。

新しい課題だからと言って偉い人の内でも何をするかどこまでやるかも決まらないままなんとなくプロジェクトチームが立ち上がることとなり、とりあえず若いやつを集めるかと言って各部署の若手を手当たり次第招集。
いざ集まったら課題を丸投げ。しかも、追加の報酬はナシ。時間外でやるようでも残業代は出さない。(所管部署が決まってないから時間外勤務命令を出す人がいない)
そして、いつの間にかプロジェクトチームは自然消滅。責任を取る人はプロジェクトチームには名を連ねていないので、無かったことになる。

…というようなシーンを何度も見ています。
正直もうお腹いっぱいです。

もうそろそろいい加減気づいてほしいところですが、どうしても同じ轍を踏んでしまうのが我が市役所の伝統なのかもしれません。

いつになったら真のプロジェクトチームが組織されるのだろうかと思う反面、これはこれでお茶を濁す方法としてはいいのかななんてことも考えてしまいます。

でも、こんな仕事やったフリを続けるのもやめていかないと誰も得しないですし、そんなに余裕のある職場ではないので、自分の出来る限りのところで声をあげていきたいと思います。

…できるかなぁ、自分。
応援してくれる方スキしてください。笑

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