高齢者とお金

年金暮らしの高齢者にとっては、毎月の収入は、年金のみ。不動産収入でもあれば別だけど。
うちの両親も年金で慎ましく暮らしている。

定年までは、当たり前のように働いて、収入を得ていたのに、ある時から収入が、突然、入らなくなる。
自分が、そんな立場になったらどんな気持ちになるかな。不安でたまらなくなりそうだ。

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テレビ『カンブリア宮殿』で、愛知県にあるデイサービスの話が忘れられない。
デイサービス独自の通貨を発行していて、大人気！という話があった。
そのデイサービスは、自分たちが、運動した分が、通貨と換金されるらしい。
運動をどんどんするおかげでめちゃくちゃ元気になる人もいる。
稼いだ通貨は、色々な使い道があり、デイサービス内で売っているお菓子も買える。
デイサービスの中で、ダンスが習えたりパチンコもできる。
沢山貯めたらお墓まいりに職員がついていくコースも設定してあった。
何という愛のあるサービスだろう。
通所している人達の楽しそうな顔といったらない。
これらの仕組みを作った人は、本当に凄いと思う。同じデイサービスに行くならこんなところに行きたい。大人のディズニーランドみたいだ。

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歳を重ねると若い頃に比べると生産性は、落ちるかもしれない。
でも、実は、なくなるわけではない。
仕組みさえあれば、あるいは、仕組みさえ思いつけば、生産性はあるし、お金も生み出せるはず。

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うちの母は、後期高齢者だけど、半年前にメルカリを教えたら、上手に使いこなしている。
メルカリを教える前に既にヤフオクは、やっていた（笑）

実家に置いていたもう読まない本を一冊ずつ写真を撮り、バーコードを読み取り、出品。
購入してくれる人がいれば、本を丁寧に包装してコンビニに持っていき、機械にバーコードを読み取ってもらい店員さんに本を渡す。
途中や最後のメッセージのやりとりも誠意を持って、丁寧にこなしている。
丁寧な取引ができたら、購入者から〈よい〉という評価がつき、自分というブランドの信頼もゲットできる。

本の整理にもなるけど、母がこの作業をすることで、少しだけど、お金が入るという喜びをまた味わってくれているのが、私は嬉しい。
自分がアクションを起こすことで、まだまだお金は、やってくるんだ！と思えることは、「存在価値」も高めてくれることにもなる。

そして、そのお金やポイントで、またメルカリの中で欲しいものを購入する。
欲しいものは、まだ自分で生み出したお金で得ることができるというのは、嬉しいことだと思う。
当たり前の循環だけど、高齢者になるとこのような機会は、圧倒的に減ることになる。

でも、仕組みやサポートしてくれる人がいればなんとかなる場合もある。

認知症や物忘れがひどい場合は、難しくなるかもしれないけど。
ハンドメイドができる人は、それを子供や孫がうまくプロデュースしてあげればいい。そういう意味では、今の時代は、お金や豊かさに変えやすい時代のような気がする。

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通勤路には、幼稚園の送迎時間になるとシルバーセンターの人達が、いつも立っていらっしゃる。
凄くいい見守りだと思う。少しのお小遣いだけど自分の楽しみにも使える。

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人生100歳の時代になるのであれば、固定概念を捨てることも必要かもしれない。
年齢で決めなくてもいいし。

お金だけでなく、生み出せる間は、どんどん世の中に還元していく。そして、豊かさを受け取ることを遠慮しなくていい。

そもそもお金＝豊かさというわけでもない。
「お金」という形もあれば、「旅行」という形や「健康」という形や「創作」という形などなど。

今が、江戸時代なら私はもう死んでてもおかしくない年齢。今の高齢者たちの年齢まで生きれるなんて想像していなかっただろう。
でも、今は、もう令和。
年齢に遠慮せず、持ってる才能や運を使って人生を楽しんだらいい。
制限をつけずに豊かさを受け取ったらいい。