世界三大時計であり世界最古の時計メーカー。ヴァシュロン・コンスタンタンの魅力
ビジネスマンの中で腕時計に興味関心のある方は多いのではないでしょうか。筆者もそのうちの一人です。
世界最古の時計メーカー・VACHERON CONSTANTIN
今回は、世界最古と言われる時計メーカー、ヴァシュロン・コンスタンタン（VACHERON CONSTANTIN）について書いてみたいと思います。
公式HPはこちらです。
ヴァシュロン・コンスタンタンは「世界三大時計」の一つでもあります。パテック・フィリップ（PatekPhilippe）、ヴァシュロン・コンスタンタン（VacheronConstantin）、オーデマ・ピゲ（AudemarsPiguet）がそれに該当し、俗に「雲上（うんじょう）ブランド」とも呼ばれています。
世界三大時計とは、①高い技術力②美術的なセンス③長い歴史と王族・貴族や上流階級に愛されてきた実績を持つ三つのメーカーに与えられた通称です。
ヴァシュロン・コンスタンタンの創業者はジャン＝マルク・ヴァシュロンです。会社名は創業者の名前が由来となっています。
公式HPでは1755年創業となっております。なんと今から260年以上も昔です。当時の日本は江戸時代（宝暦5年）であり、宝暦の大飢饉が起こった年でした。
ロゴはマルタ十字。とてもシンプルでエレガント
1880年にヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルであるマルタ十字は、ベルンにあるスイス連邦知的財産庁 に登録されています。メゾンの精度を追求する姿勢を象徴すべく選ばれたこのシンボルは、ぜんまいのトルクを出来る限り一定に保ち、それによってより高い精度を実現するために香箱のカバーにかつて取り付けられていたムーブメント部品のデザインに着想を得ています（公式HPより）。
シンプルなデザインはいつの時代も魅力的ですね。
200年以上の長期間に渡り、経営権を譲ることなく歩んできた歴史は、まさに世界最古のマニュファクチュールと言えます（現在はリシュモングループの傘下）。
※マニュファクチュールとは、ムーブメント（時計の駆動装置）から自社で一貫製造する時計メーカーを指す業界用語です。
今でも有名な時計メーカーの中には、後継者不在により消えたブランドや、クオーツショックで消えたブランドなどが存在します。
”ブランパン”も世界最古の時計メーカーと言われていますが、クオーツショックで機械式が途絶えた時期があったそうです。
最高峰の品質認定・ジュネーヴシールの基準をクリア
ヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計のほとんどは、品質テストの最高峰であるジュネーヴシールの認定を受けています。
ジュネーヴシールとは、スイスのジュネーヴ市及びジュネーヴ州の紋章であり、スイス政府及びジュネーヴ州によって規定された基準に基づいた品質規定における最高級スイス時計の証としても用いられる。後者の場合には、ジュネーヴスタンプとも呼ばれる（ウィキペディア）。
数多くの一流メーカーが行うスイスクロノメーター規格よりも遥かに高い水準をクリアします。ヴァシュロン・コンスタンタンはほとんどの製品でこのジュネーヴシールを取得しており、万全の体制で時計製造を行っています。
品質については、公式HPにも以下のように記載があります。
260年以上にわたり、ヴァシュロン・コンスタンタンは類まれなる世界を表現してきました。最高品質を保証するために、限られた数のみを製造しています。これは、見せ掛けでなく真の価値を大切にする企業理念に基づいた、高級時計というごく限られたカテゴリーに属する数少ないタイムピースです。時計愛好家が、人間性、伝統の継承、ノウハウ、革新、厳しい要求といったものに価値を見出すことのできる貴重な宝庫。時計に精通した愛好家のメゾンへようこそ。
安価にモノが過剰に供給される時代ですが、いつの時代でも、最高品質の保証にこだわり、限られた数のみを製造するスタイルにはとても魅力を感じます。
そのごく限られたカテゴリーに、こだわりを求め続ける本物の層が世界には大勢いるのも確かだと思います。
熟練した職人、卓越した技術力・ギヨシェ装飾
クル・ド・パリ、バーリーコーン、サンバースト、グログラン、ビュー・パニエ…これらの名前は想像力を掻き立てます。手作業および機械による技術であるギヨシェ装飾は、表面に彫られた溝によって光を捉える手法です。これらはたぐい稀な規則性でモチーフを繊細に描き出します。そのような繊細さは才能ある熟練した職人によって作り出されるものです。熟練のギヨシェ職人はその優れた手で、極めて美しく、対照的なもしくは象徴的なモチーフを作り出します。これは、伝統的なギヨシェ技法を超えた専門性を持つメゾンの独自性の1つです（公式HPより）。
ルーヴル美術館とのパートナーシップ
ヴァシュロン・コンスタンタンは、ルーヴル美術館との特別なパートナーシップにより、工芸や高級時計製造、文化などの分野での共プロジェクトや創作活動が予定されています。両者のコラボレーションは2016年にすでに実施され、その際にルーヴルに展示される傑作時計で、18世紀のクロック『天地創造』がヴァシュロン・コンスタンタンの支援により修復されました。ヴァシュロン・コンスタンタンは、長い歴史を通じ、数々のパートナーシップを結んで芸術や文化と深く関わってきました。ルーヴルとのコラボレーションも、美を称え、遺産の保存や維持、そして未来への継承に関する継続的な取り組みへの一環といえます（公式HPより）。
かつての王宮で、8世紀以上も前に礎が築かれたルーヴルは、1793年に美術館として一般公開されました。9000年、5大陸に及ぶコレクションを所蔵するこの世界規模の美術館が所蔵する62万点の中には、世界的に称賛される『モナリザ』や『サモトラケのニケ』『ミロのヴィーナス』などがあります。2018年の来場者数が1020万人にもなるルーヴルは、世界で最も多くの人が訪れる美術館です。
ヴァシュロン・コンスタンタンの圧倒的な魅力のまとめ
最後にヴァシュロン・コンスタンタンの魅力を5つにまとめました。
①世界３大時計・世界最古のマニュファクチュール
②260年を超える長い歴史と文化
③ジュネーヴシールを獲得する世界最高峰の品質
④熟練の技術者の卓越した技術力
⑤洗練された美術的センス
企業の強み分析で使う”VRIO分析”に通じるものがありますね。
ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史や想いを知ることで、より一層、購買意欲がかき立てられました。購入する時には、家族に対する説得材料に使いたいと思いますｗ
なお、VRIO分析は以下の過去記事に記載しています。
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