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50代キャリアの成否を分ける「令和版 読み書きソロバン」

こんにちは、「キャリア未来地図研究所」代表の千葉です。

先日、ふと思い立ってTwitterにこんなツイートをした。

自分も団塊ジュニアど真ん中。来年50歳になる当事者であり、最近特に強く思っていることだ。

50代のホワイトカラーの転職や退職後のキャリアを考えるにあたり、どうしても「基本的なITリテラシー」があるとないとでは、その後のキャリア設計の選択肢が大きく変わってくる。

ここで言う「基本的なITリテラシー」とは、スモールなビジネスを自分一人で完結させる時に必要なスキルのことだ。

例えば“情報発信に必要なスキル”であるホームページを作る時の簡単な画像加工やブログの書き方。“人との繋がりに必要なスキル”であるSNSの投稿やイベント管理、zoomなどのオンラインミーティングの仕方など。そして“会社経営に必要なスキル”である、freeeなどの財務ソフトや電子契約の仕方など。

ホワイトカラーのサラリーマンは特に顕著だが、大企業ほど業務が細分化されて、その一部分を専門性高く担当しているケースが多い。

つまり大きな会社の中で優秀な部品として長らく働いてきた人は、部品としてはとても優秀だが、その部品だけではビジネスを完結できないというジレンマに陥る。50代になって”優秀な部品”として他社に転職しようとすると“優秀な若い部品”に負ける。転職が厳しいから「いざスモールビジネスを起業しよう!」となっても部品のままだとなかなか厳しいとなる。

だからスモールビジネスで構わないので、会社員のうちにビジネスに必要なスキルを一気通貫で体験しておくことが非常に重要になってくる。

さらに言うと、最近はノーコードなどどんどん便利なツールが出てきているので、自分でプログラムが書ける必要はないけれど、“どういう仕組みで動いているのか”という「web技術の基本」は知っていると知らないのでは、全てのビジネスの仕組みの理解に大きな差が出ると思う。

そう思うには理由がある。

このツイートにもあるように、今の50代のホワイトカラーがこれまで積み上げていた経験やスキルがそのままでは役に立たない時代になったということだ。

DXという名のもとに全ての産業がデジタルに塗り変わっている真っ最中である。これまでの昭和、平成のワード、エクセル、パワポといったITスキルだけでは、そもそも新しい時代の基盤を作る武器にならない。

それじゃあ50代は出番がないと言うことか?いやいやそんな事は全くない。むしろ逆である。これまで積み上げてきたビジネス経験自体は、若い人には真似したくても真似のできない貴重なスキルだ。

例えば様々な人と協働するリアルな現場で鍛えられた「現場対応力」。難しい条件でも先方と納得の上契約がまとめられる「折衝能力」。そして緊急時でも慌てず落ち着いて対処できる「危機管理能力」などなど。

これら全てリアルな現場でのビジネス経験が薄い若手社員では一朝一夕では身につかない重要な能力だ。

つまり、50代ホワイトカラーは、人対人で必要な本質的なビジネススキルは非常に高い能力を備えている。一方で、DX化が企業の生死を分ける現代において、そのままではこれまでの経験が活用できない。言い換えると、本当は価値のある「昭和平成スキル」が、DX化が至上命題である「令和スキル」に接続出来ないのだ。その接着剤が「基本的ITリテラシー」ということである。

そこの接続が上手く出来れば、50代のキャリアは転職にしろ起業にしろ大きく選択肢が広がると思う。「既存事業のデジタルへの塗り替え」ということは「接続・翻訳」に価値が出るからだ。まだ10−15年の時間が残されている。本気でやれば必ず上手く接続できるし、充分に間に合うと思う。「令和版 読み書きソロバン」を頑張って身につけよう!

そのためには、まず自分のキャリアを本業の仕事だけでなくプライベートも含めた人生全体で棚卸しをしよう。そして会社の見方を捉え直し「自分の強み」を再発見しよう。

そして人口ボリュームゾーンでもある50代が新しいキャリア戦略を描き未来に希望を持てれば、日本全体が元気になると思う。


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