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【就活番外編】死ぬほど音質の良いイヤホン

今から1週間ほど前の話なのですが、それまで使ってた某リンゴInc.のイヤホンが突如水没しました。詳細は省きますが、まぁ察してください。
丁寧に水気を拭き取り、シリカゲルと一緒に放置したりもしましたが、1時間後にはご臨終が確定…

絶賛リモート授業なうの、音楽大好き学生に与えたダメージは非常に大きく、ショックでしばらくぼーっとしていました。なんせ3年間。3年間使ってたイヤホンだったんですから。それなりに愛着だってあるもんです。
あれ、音楽聞くのにも授業を受けるのにも最適だったのですよね。音質良かったし。横にマイクついてたし。

その日は日曜日でした。午後から地元の図書館に行こうとしていたので、通りすがりの電気屋さんに寄って新しいイヤホンも買うことにしました。仕方ない。
電気屋では某リンゴのイヤホンは2000円くらいで売られおり、それだけ買ってサッサと終わらせようとしたのですが、少し思い直して足を止めました。
それまで某リンゴで非常に満足していたし3年間買い替えしていなかったから注目していなかっただけで、よく見れば当然、他にも沢山イヤホンって種類あるんですよね。
お試しコーナーがあったので、手持ちのスマホでいろんな曲を試しました。


1800円くらいのやつ。
薄い壁越しに音楽を聴いてるみたい。すぐにその場に戻しました。

3000円くらいのやつ(notハイレゾ)
再生周波数帯域、上が2万Hzくらいだったはず。そんなに某リンゴと変わらない印象。公式に公開されてはいないですが、多分リンゴのイヤホンの周波数帯域も同じくらいなのでしょう。極めて標準的な仕様なはずです。これなら2000円のリンゴで間に合うかな?と思いましたが、一応この時点では「保留」

4000円くらいのやつ(notハイレゾ)
この辺りから「再生周波数帯域」が一体何を意味するか、なんとなく分かりはじめました。下から上まで、幅が広ければ広いほど良いんです。多分。
notハイレゾ、上が2.5万Hzとかそれくらい。正直「3000円くらいのやつ(notハイレゾ」との違いがそれほどは分かりませんでした。

4000円くらいのやつ(ハイレゾ)
この度購入しましたのはこちらの製品。
驚きました。耳から脳に直接届くんです、「リアルな音」が。おそらくその音楽を作った人が意図してマスターしたのであろう音の響きが、ちゃんと「響いている」んですよ。
恐れ入りました。これがハイレゾの力…!


例えばボカロの "Gimme×Gimme"(by 八王子P)なんかは冒頭から指パッチン的サウンドエフェクトが始まるのですが、その「パッチン」の「音の最後」まで聞こえる衝撃。

それから、“Earth Song”(by マイケル・ジャクソン)。サビの音の重なり、歌い出しの前に空気吸った音、他の色々なもの何もかも鮮明に響いてきて改めて「あぁ...」ってなりました。
マイケルは確かに生きてたんだって。


基本的にCDから取り込んだ音源は「ハイレゾ」の扱いにはなりません。多分。確かそう。でも十分、感動の連続でした。単純に音がクリアに聞こえる仕組みになってるからだと思います。

ライオンキング “Under the Stars” 終盤のスピード感のある民族音楽パートとか。ムーラン組曲とか。ただでさえ民族音楽の類が大好きなのに、さらに過去最高級の音質で聞いたものですから、始終興奮が止まりませんでした。


電気屋さんから図書館までの道のり3キロ、折角なのでイヤホンで音楽を聴きながらウォーキングしました。
脈絡なくマイケルジャクソン、マドンナ、アメリカンロックンロール、ハリーポッターにウェストサイドストーリー、レミゼラブル...とあちこち再生したのですが
クラシック音楽聴いた時の衝撃といったら!

目の前に鮮明に風景が見えたかと思いました、というか本当に見えてたかもしれません。幻覚。
ラヴェルの「水の戯れ」や「クープランの墓」、特有の不安定な音の層、不安定が故の美しさ。ちらっと上がる水飛沫と、それに反射する虹色の光。数年前にルノワールの絵画現物を初めて見て声を失ったソレに近く。これぞまさしく印象派...。再認識しました。
ちなみにラフマニノフを聞いた時に私が何をしたかは、これの一個前の記事で書いております。たまにこういうことやってる笑



ここ最近はコロナ禍も相まって「感動」の体験をすることが非常に難しくなっているのが現状です。あとはなんだろ、就活で心の重い日々が続いているので、「楽しいこと」をそのまま「楽しいこと」として楽しめない、とか?


…という、そんな日々が続いた中に唐突に訪れた「ハイレゾの感動」でした。

私はもう子供じゃありませんから、「同じ種類の感動」を短時間で追体験することはできません。多分これが「大人になる」ってことなんだと思う。
ハイレゾイヤホンは4000円のを最初に手に取った後で(買う買わないは置いといて)6000千円、1万円のものも試してみたけれど、やっぱり「一番最初の感動」には勝てませんでした笑


…とまぁ長々と書きましたが
とにかく本当に、あの時新しいイヤホンを買うことができて良かった…。元々好きだった日々のちょっとした楽しみが「日々の喜び」になるのは嬉しいものです。

あともう一つだけ。
これからはCDじゃなくてネットの方で音楽買おうかな?その方がハイレゾ用マスターかけられてることが多いので、買ったイヤホンも最大限に活かせます。欲しい音楽、結構沢山あるんですよ。今からもうすでに楽しみです笑

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