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熱中症を正しく予防し暑い夏を乗り切ろう!

熱中症シリーズ①

はじめに

毎年夏が近づくと、私たちの健康を脅かす「熱中症」が話題になります。熱中症による救急搬送者は増加傾向で2023年には全国で9万人を超えています。しかし、少しの知識と工夫で、このリスクを劇的に減らすことができるのです。
このnoteでは、熱中症の①効果的な予防対策 ②初期症状の注意点 ③適切な対応と応急処置 について3回シリーズで紹介します。あなたとあなたの大切な人が安全で快適な夏を過ごせるように、ぜひ参考にしてください。



1. 水分と塩分を適切に補給しよう

水分補給は最も基本的だが最も重要な対策です。活動前、活動中、活動後のこまめな水分補給を忘れずに行いましょう。のどが渇いていなくてもこまめにとることで熱中症の予防になります。
塩分を水分と一緒に摂取すると水分の吸収がスムーズになります。汗で失われた塩分を補うことも大切です。塩分の取りすぎや腎臓・心臓ななどに持病があり塩分の摂取に制限がある人は注意しましょう。


2. クールダウンスポットを賢く利用しよう

屋内ではエアコンを適切に使用し、屋外では日陰を見つけることが熱中症予防の鍵です。日向では日陰に比べて体感温度が10~15℃高くなります。
地元の図書館やショッピングモールなど活動する付近の涼める場所をおさえておくことも大切です。一息つきながら、暑さを避けましょう。

3. 涼しく快適な服装で出かけよう

通気性がよく、吸湿性・速乾性の高い衣服を選びましょう。
防止や日傘の使用、冷たいタオルや保冷剤で首元を冷やすなども効果的です。


4. 規則正しい生活をしよう

睡眠不足や不規則な食事は熱中症になりやすくなります。寝苦しい夜は冷房や冷感のある寝具を使用するなどして快適な睡眠環境を得られるように工夫しましょう。


5. 情報を集めよう

自分の住んでいる地域や活動する地域の環境の情報を入手しましょう。
環境省と気象庁が出す「熱中症警戒アラート」が今年の4月24日から運用開始になりしまた。

全国を58に分け、警戒アラートは前日の午後5時または当日の午前5時、特別警戒アラートは前日の午後2時に発表されます。

また、暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature, 湿球黒球温度)をご存知でしょうか。人体と外気の熱のやり取りに与える影響の大きい ①湿度、②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。

WBGTが28(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加し、日常生活や運動を行う際の指標にもなっています。

細かい地域ごとのWBGTが環境省のHPでも確認できますので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

暑さの感じ方は人それぞれです。熱中症対策を行いながら、暑さに適切に対応して、楽しく快適な夏を過ごしましょう。自分だけでなく、周囲の人々とも共有することで、さらに多くの命を守ることができます。

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参考文献
総務省消防庁 令和5年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況
厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト
環境省 熱中症予防情報サイト https://www.wbgt.env.go.jp/
熱中症ゼロへ 一般社団法人日本気象協会 https://www.netsuzero.jp/

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