ライフサポートサーキット健康情報note/株式会社CERCIT

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ライフサポートサーキット健康情報note/株式会社CERCIT

暮らしに必要な医療知識が学べる情報サイト「ライフサポートサーキット」を運営しています。全ての人の知識・技術を高め、人々の健康につなげていくことが我々のミッションです。 https://cercit.co.jp

最近の記事

正しい熱中症の応急処置と対応を知ろう!

熱中症シリーズ③ 熱中症の応急処置と救急車を要請する基準については、近くにいる人が迅速に適切な対応をすることが重要です。前回の記事(熱中症シリーズ② 熱中症の初期症状を見逃さないために)で説明したような熱中症の症状がみられた場合には、以下の手順で処置を行いましょう。 1. 意識の確認症状のある人に呼びかけて反応があるかどうかを確認します。 反応がない場合にはすぐに救急車を呼びましょう。 2. 涼しい場所への移動熱中症の疑いがある人を直射日光の当たらない涼しい場所やエアコ

    • 熱中症の初期症状を見逃さないために

      熱中症シリーズ② はじめに 熱中症は、予防可能である一方で、見逃されがちな初期症状が進行すると重篤な健康問題に発展することがあります。早期に対応することで、リスクを大幅に減らすことが可能です。ここでは、熱中症の初期症状を詳しく理解し、すぐに対処できるようにするための情報を提供します。 1. 体温調節反応について熱中症の症状を知る前に、暑い環境での体の体温調節反応についてみてみましょう。暑い環境に体がおかれると、代謝が亢進して体温が上昇します。体温を下げるために、体はまず

      • 熱中症を正しく予防し暑い夏を乗り切ろう!

        熱中症シリーズ① はじめに 毎年夏が近づくと、私たちの健康を脅かす「熱中症」が話題になります。熱中症による救急搬送者は増加傾向で2023年には全国で9万人を超えています。しかし、少しの知識と工夫で、このリスクを劇的に減らすことができるのです。 このnoteでは、熱中症の①効果的な予防対策 ②初期症状の注意点 ③適切な対応と応急処置 について3回シリーズで紹介します。あなたとあなたの大切な人が安全で快適な夏を過ごせるように、ぜひ参考にしてください。 1. 水分と塩分を適切

        • 市民が心肺蘇生を行うことはこんなに効果が!

          心停止が起こった際、現場に居合わせた一般市民が行う心肺蘇生法(CPR)は、患者の生存率を劇的に向上させます。 今回は市民の方が心停止した人に対して心肺蘇生を行うことでどれだけ心停止した人の予後がよくなるかを示した研究を紹介します。 1. 研究の背景この研究は、デンマークで2001年から2014年の間に発生した病院外で心停止した患者のデータを分析し、心停止が公共の場と住宅のどちらで発生したかによるCPRの実施率と生存率を調査・分析しました。 2. 主な結果25,505例が対

          AEDは何をしている?

          AEDを皆さんご存知でしょうか? 心臓が止まってしまった人を蘇生するためにとても重要で、皆さんの身の回りにも必ずある道具です。 今回はAEDについてより詳しく知っていきましょう。 1.AEDって何?AED(自動体外式除細動器:Automated External Defibrillator)は誰でも使うことができるように工夫された、心停止した人の心電図を解析し、必要な場合に電気ショックを行うための装置です。心肺蘇生の普及はなぜ大事?でもお話ししましたが、全国に約60万台設置

          心肺蘇生の普及はなぜ大事?

          心停止は全身に血液を送っている心臓の機能が突然停止してしまう状態です。 止まってしまった心臓の代わりに心臓マッサージで全身に血液を送り、心臓を止めてしまう不整脈をAEDで治療することが心肺蘇生の目的です。 心肺蘇生は医療従事者でなくても誰でも行うことができる、命を守るための大切な処置です。心肺蘇生に関してちょっと詳しくなる話を見てみましょう。 1. 心停止って何? みなさんの心臓は休むことなく動き全身に血液を送っています。血液は脳や体中の臓器をめぐり、酸素を届けることで

          全ての人の学びと健康に貢献。

          「CERCIT」は、Company of Education, Research, Co-creation, Innovation, and Trainingの頭文字から構成され、教育と研究、イノベーションを連携させ、循環していく共創の場を築き、そして生み出されたサービスにより、全ての人の学びと健康のサーキット(回路)になるという、私たちの想いを表しています。 多くの医療情報や学習コンテンツに簡単にアクセスできるこの時代。些細なきっかけで、自分や大切な人の健康に関心が出たり