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[徒然]村上春樹のせいでJAZZを聴くようになった
煙草を吸ったことはない。でもきっと煙草の気持ちよさとは、こういうものなのだろう。
上質なジャズを聞いたとき、不思議な恍惚感に見舞われる。丁寧に呼吸をし、天井を見上げると、とても気持ちよくなるのだ。僕の口角は優しくあがったまま、しばらく降りてこない。そして頭はぽわっとなる。まるで美容室でヘッドスパをやってもらったときみたいに。
もともとは、ジャズなんて興味なかった。カフェで流れていて、なんとなく心地よい。その程度のものだった。アドリブばかりで、その掴みどころの分からない音楽は、親しみにくかった。
しかし、村上春樹の本を読むようになってから、僕は「ジャズ」というものにいたく興味が湧いてきたのだ。
彼の小説には、ところどころでジャズに関する記述が出てくる。それはとてもオシャレでかっこいい。登場人物が聞いているその曲が、どんな曲なのか知りたくなる。実際に、彼は学生時代にジャズ喫茶を経営していたという。さぞモテたのだろう。僕なんかと違って。
『風の歌を聴け』『ノルウェイの森』『神の子どもたちはみな踊る』
ちなみに、僕が最近読んだこれらの小説では、ジャズに関する記述が少しずつ出てくる。
だからジャズを聞けば、少しでも村上春樹の世界観を理解することができるかもしれないと感じたんだ。
それから、最近はジャズのいわゆる名曲と言われるものをとにかく聴いている。定番やよく売れた名盤をまずは聴きあさり、少しずつジャズの教養が身に付けばいいな、なんて思っている。
例えば、これなんかどうだろうか。
ビル・エヴァンスは、アメリカのジャズ・ピアニストだ。
音楽のことはよくわからないが、優美な質感が素敵だ。素敵すぎて、ついさっき鼻水が出た。そしてそのまま眠くなった。そういう曲だ。
あと、これはどうだ?
この冒頭の部分、絶対に聴いたことがあると思う。この曲ね〜、どっかで聴いたけど、どこだっけ?
なんて風に、人間の記憶の弱さを思い知ることになるだろう。
ふっふ、ふっふふふ、ふっふ〜〜〜ん♪
あとあと、僕はこれも好きなんだ。
有名な曲らしい。『A列車で行こう』という邦題がついていて、いろいろなバンドによって演奏されている。
意味としては、ジャズが聞きたいならA列車に乗っていけばいいよ。という意味らしい。
僕はこの曲がすごく好きだ。世界中の海が干上がって、パラパラの粉となった潮が風に乗ってやってくるくらい好きだ。
このビル・エヴァンスという名前は、村上春樹の小説にも度々登場する。
最後に紹介するのは、そんな彼の『枯葉』(邦題)である。
これもまた有名な曲らしい。これも好きだ。
もうさっきから薄っぺらい感想ばかりで申し訳ない。ただ、大好きなんだ。大好きな理由はこれから考える。
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