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いやぁ…Huaweiは投資しときゃ良かった

Huaweiは独自OS開発をするって話を聞いた時から、投資したい対象には入っていたんですよ。個人的に中国株は結構投資したいものになっていて、Huawei、シャオミの二大スマホメーカーは魅力的なんですよ。
以前、シャオミは初音ミクコラボのスマホを扱っていて、じゃんぱらで中古品見かけた時には多少無理してでも買わなかったことを、痛く後悔しております。
続いてHuaweiですが、コイツも投資したいとは考えていながら結局投資してなかったという酷い有様です。そもそも中国株に対する投資方法をちゃんと情報収集してなかったわけで、学習してないですね、私・・・。
そうこうしてる内に、遂にHuaweiの独自OSは世に出る秒読みに入ったというわけです。

いあぁ、これ、もうホントしくった・・・。
なんでHuaweiに投資してなかったのか・・・。
自分の視野が狭窄だったことを呪うしかない・・・。

💻Huaweiが目指しているのは中国版iTunesか

正直、まだHuawei独自OSが成功するかどうかはわかりません。未知の取り組みになるでしょうし、懸念材料は探せばあることはあります。
ただザッと内容を読んだ限り、Huaweiの独自OSは中国版のiTunesになるということでしょう。
これはMacとiOSを使ったことがある人ならわかると思いますが、両者は共にAppleがハードからOSまでを一体で提供していますので、デバイス間の一体感に大きな強みがあります。
最近では事業用にiPhoneやiPadを支給する会社が増えてますが、スマートデバイスをiOSにするのになぜPCをMacにしないのかと、不思議に思うほどです(それだけ業務システムはWindowsじゃないと動かない物が多いからですが)。
そしてHuaweiの目指すOSの在り方も、やはりここになるようです。
トランプはHuaweiを槍玉に上げ、中国への制裁措置を行ったわけですが、結果的にチャンスを与えたとしか言いようがありません。

🔑国内14億人の市場と世界に散った華僑が鍵か

Huaweiが独自OSを出して成功する要因があるとすれば、次の3つがキーポイントになると思います。

❶14億人の国内市場
❷世界中にいる華僑
❸アリババやテンセントなどの事業者との連携

言うまでもなく中国はただ一国だけでも14億人もの人口がいる国家です。いくら少子化傾向とは言え、未だ中国には巨大な市場が存在します。これだけでもそれなりに強力な武器ですが、加えて中国の強みには、世界中に移民として暮らす華僑がおり、彼らは潜在顧客となり得ます。彼ら華僑から浸透し、広がることになると見ています。恐らくアジアは勢力が塗り替わる可能性があります。
第三の矢として、もしアリババやテンセントとの事業連携が行われた場合、新OSの浸透は加速すると考えられます。勿論そうは上手く行かない可能性も大きいので、あくまでこれは個人の希望的観測に過ぎませんが。

🐼中国に対して舐めプをしてきたアメリカと日本

少なくともトランプの中国制裁は、彼の思惑通りに中国が弱るなんてことにはならないでしょう。いや、そもそも思惑があったかすらが怪しいですが、長期的にはアメリカのダメージが増えるだけとなります。
少なくともクラウドベースでのオペレーションが主体になる場合、クライアント側を特定のOSに依拠させる必要はありません。
クラウド後進国の日本はWindowsでしか動かないクライアントソフトに、IEでしか動かない残念なレガシーWEBアプリケーションが健在ですが、中国はクラウドが遥かに進んでいます。
特に2020年でクラウド市場が最も成長した国が中国です。その中国にしても、シリコンバレー流を徹底的に学び、深圳を「紅いシリコンバレー」と呼ばれるようなイノベーション・センターに仕上げました。
どちらかというとトランプは大統領の地位を堅持するために米中対立を煽りって、人気を維持したのかも知れません。彼にはロシアゲート疑惑がありましたから。
日本は何をしていましたか?
中国崩壊の危機なんて言って愛国市場は賑わってきましたが、実際のところアメリカも日本も中国に対してやっていたのはただの舐めプです。

🗾中国が危機なら日本は危篤です…

「中国崩壊の危機!」なんてのは10年以上は言われている気がするんですが、既に日本の1番の輸出相手はアメリカではなく中国です。
GDPについても既に日本を抜いており、今の焦点は「中国がいつアメリカを抜いて世界一位の経済大国になるか」なのです。
かつて安倍晋三を支持していた人間で「ガースーは親中の売国政権だ!」なんてツイートしてる手合いを見ると「ガースーも大変だな」と同情してしまうのですが、そんなんガースーの立場に立てば中国との関係を悪くしたくないのは当たり前なんです。
既に中国は深圳を巨大なイノベーション・センターに仕立て上げ、基礎研究レベルが向上し、アリババやテンセントがクラウド市場を争い、スマートシティでも着々と成果を出しています。
もしこうした状況にある中国が危機にあるのなら日本は危篤状態にあると言って良いです。
だって日本のITは何をしてきましたか?
IT業界の大多数派であるSI業界は客の要望通り(無意味な)カスタマイズを加えて工数と費用を膨らまし、保守性に欠けるモンスターを作り出し、SESを使った多重請負構造で炎上プロジェクトと貧困プログラマーを生んだだけじゃないですか。
その行く末が「年収300万のネット右翼プログラマーGitHUBに三井住友銀行のソースコード流出か!?」って事件です。こんなの氷山の一角です。
IEでしか動かないシステム、まだまだ企業に多くあるし、下手するとXPがまだ動いてる会社があるかもしれません。
年収上がらないのに税金は上がります。しかもSESの正社員なんて名ばかりで解雇の危機は常に存在してます。よって消費が伸びませんどう見ても中国より日本の方が危機です。
もしHuawei開発のOSが成功したら、日本のIT企業はますます中国から差をつけられます。いや、そもそも富士通や東芝、日立にNECなんてIT企業とは呼べないんじゃないだろうか。
OSを作るのはプロダクトではなく世界を作ることです。少なくとも日本が中国ITと戦うなら「世界を作る」って言う発想がないと戦えません。
「中国遂に崩壊か!」なんて言って舐めプ状態やるなら戦場にすら立っていません。
いやぁ、それにしてもHuaweiなんで投資してなかったんや、ワイ。先月から確かに株価も上がってるし、波に乗れなかったのは中国株買うための情報収集を怠った僕の自己責任です、完全に。

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