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マスコミ批判する前にメディアの読み方と詠み方を覚えた方が良い📰

Twitter政治アカウントというのはマスコミ批判が大好きな人が多いのですが、マスコミをたくさん批判する割に皆さん、マスコミによく依存していらっしゃるのです。
「そんなにマスコミの<偏向報道>が不満なら自分でメディア作れば良いじゃん?」
とはよく言う話なんですが、皆さん自分で140文字を超える文章を書いたり、Youtubeで発信したりはあまり考えないようです。まぁツイッタラーなんて大半は『自分の代弁者を探してる』だけに過ぎませんので、マスコミを批判しながらマスコミに依存するというのは、そういうことです。
そんな中、先日469人の犬を帝王切開したことで逮捕された輩がでましたが、その時にFNNから出たこの記事に批判が大殺到しておりました。

この記事に対して「悪意のあるタイトルだ!」とか「杉本彩さんが悪魔の所業をやったみたいじゃないか!!」という批判が殺到してたんですね。
その批判を見て思わず吹き出しました。
「どこをどう読んだら杉本彩氏が悪いことしたように見えるんだ…」
と、少なくとも私の視点で見ると、どこをどう見ても「杉本彩氏の発言としての悪魔の所業」としか見えなかったのです。
なので「杉本彩氏が悪者みたいじゃないか」という批判が殺到してたのは全く以て奇天烈な事象にしか見えなかったんですね。

🗞どんだけみんなタイトルしか見てないの?

FNNニュースに殺到した批判を見てわかることは皆、タイトルしか見てないということ。
「悪意のあるタイトルだ!」と言ってる人は概要文を読んでないわけです。
次に発信者の意図を詠むということも行っていないこと。タイトルの文字しか見えていないため、発信者の意図を詠むというプロセスが出来てないわけなんです。
すると「悪意のあるタイトル」に見えて、記事を拡散してしまうわけです。
もっと問題となる点が1つありまして、それは「タイトルの文章すらキチンと読んでいない」ということです。
「タイトルしか見てない」どころか「タイトル文もちゃんと読んでいない」ということが丸わかりなことになります。

🐣Twitterカードだけでも判断材料がたくさんある

該当の記事にはTwitterカードだけでも様々な情報があります。
Twitterカードの表示内容はWebサイト内のmetaネームタグにおけるOGという文で指定しているのですが、Twitterでシェアしようとするとタイトル全文が表示されます。
検索エンジンに表示されるタイトルの文字数は概ね全角32文字分であり、ちょうど緑の縦線で区切った辺りが検索エンジンで表示される範囲ということになります。
とは言え、キチンと記事をクリックするとタイトルは全て表示されるわけでして、タイトル全文を読むだけでも概要はわかるようになっています。
更にTwitterでシェアされたことを通してこの記事を知った場合、キチンと記事の概要が表示されているので、そこを読めば「杉本彩さんが悪魔の所業をやったみたいじゃないか!」とは解釈しないはずなんですよね。
もっと言うと「杉本彩さん」ということで敬称も「さん」で付けた隣に鍵カッコなので「杉本彩氏の発言としての悪魔の所業」と解釈できるはずなんです。
あくまで書き手視点ではありますが、悪意があったら「杉本彩さん」とは書かないでしょう。別の書き方をします。
こうしたところで「日本語をちゃんと読む」ことと「書き手の意図を詠む」ことをやっていれば、まぁ「悪意のあるタイトルだ!」とまでは見えないはずなんですよね。

📰こんなん騙される奴が悪いんやで…

WEB記事というのはクリックさせてナンボなんです。
WEB記事で大事なのは素晴らしい記事を書くことではありません。クリックされる記事を書くことです。
なのでタイトルに悪意を感じてツイートで拡散してしまった人間は「騙された!」と憤っていることでしょう。でも、そんなん騙される人間が悪いんです。
メディアとしてはタイトルに釣られてクリックされるようなら、それはそれで成功です。
もう一度言うと、WEB記事で価値があるのは内容が素晴らしい記事ではありません。どんな下劣なものであっても読まれる記事に価値があるのです。
しかしまぁ、ある意味でFNNのこの記事、面白いことがわかります。
別の人はこう言いました。
「フェイクの方が流行ると示した壮大な実証実験だな」と。
ホントその通りですね。
日本語の内容を正しく読み、発信者の意図を正しく詠む。
少なくとも文章を読むのに必要なのはこの2つの能力です。これは新聞を読むときだけでなく、資格試験でも要求される能力ですから、しっかり磨いた方が良いと思いますよ。

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