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古民家×ワ―ケーション、家の中で吐く息の白さに驚く。

 少し遡って、この冬の一番の寒さの思い出。憧れの古民家暮らしは「室内が氷点下」でした。でも寒いなぁっていいながら半纏きて石油ストーブたいた部屋でこたつに潜って、昭和初期の暮らしに想いを馳せる時間は最高でした。

古民家「ぬのめ屋」さん

 岐阜県恵那市の岩村城下町の中ほどに、「ぬのめ屋」さんはありました。贅沢な和建築。戦前、この地域の裕福な材木問屋さんが娘のためにこしらえた家だとか。どの部屋も大きな造りなので、素人の私にも立派な家だとわかりました。

主に使わせていただくのは2階になります。
10畳のメインルームはこたつが暖かい。ここで主に仕事をしていました。
床の間に射す西日。
メインルームの隣の部屋には大きな和ダンス
2階の廊下
広縁からは、城下町の通りが見下ろせます。
広縁からみえる、向いの建物。観光案内所。
廊下側は、中庭を見下ろせます。
1階のキッチンスペース。中庭に面しています。
リノベーションされていて、ここは現代的な使いやすいキッチン。

 こんな素敵な古民家でワ―ケーションできる機会はそうそうありません、とても貴重な経験となりました。

古民家ならではの寒さ

 部屋には大きなこたつと石油ストーブが設置してあるので、起きている間はぬくぬくと快適でした。

奥の部屋に布団を敷いてあります。
昔ながらの綿布団は心地よい重みで暖かい。気づいたら熟睡していました。

 ただ、寝ている間は暖房をとめてしまうので、寝起きの寒さには驚きました。トイレにたった廊下で吐く息が白い。まさか、と気温計に目をやると、室内でも氷点下。マンション暮らしに慣れた私にとって、古民家の寒さは想像以上でした。家主の方も「寒いでしょう」ととても気遣ってくださったのですが、これはこれですごく新鮮で、忘れられない体験です。

翌朝は中庭が雪化粧。寒いはずです。

 トイレや洗面所など要所要所にヒーターが設置されていて、廊下以外は意外と寒くありません。光熱費がかかりそうだなと野暮なことを気にしながら、快適に過ごさせていただきました。

風情ある岩村城下町

 もともと岐阜の多治見に用があったのですが、せっかくならば面白い宿に泊まりたいと探したところ、岩村城下町によさそうな宿を発見しました。あくまで宿を目当てに訪れた岩村城下町でしたが、事前に想像していた以上に歴史的な街並みがきれいに保存されていました(重要伝統的建造物群保存地区)。一方で、観光地とは違った生活感があり、生きた街並みならではの面白さを感じられます。

赤い丸いポストはどこで見かけてもかわいい
カーテンがわりなのか、素敵な布を扉にかけるお店も多くありました。
闇夜に浮かぶ、時計屋さん。

 ワーケーション目的だったので、宿からあまり遠出することなく、城下町をぐるぐるっと散歩するだけでしたが、素敵な建物や看板に惹かれてうろうろするだけで十分に楽しめました。
 中日の朝は、喫茶去あたやらさんへ。栗きんとんを愛する素敵な女性店主さんが、びっくりするほど美味しいモーニングをだしてくれました。

モーニングメニューは日替わり。この日は、自家製のパンに、スクランブルエッグをサンド。
アジアンなソースがかかっていてとっても美味しかったです。

再訪したい場所が増えていく

最終日の朝は快晴でした

 岩村で出会った皆さんが、口をそろえて「冬は寒くて大変だから、ベストシーズンの夏や秋にもまたおいで」と。とくに秋は名産の栗がとれる季節。恵那栗えなぐりでつくられた最高の栗きんとんを求めに、秋にも訪れたいと思っています。
 「また来ます!」と言える場所が増えていくのは幸せです。(今年の秋はどんな状況だろうか…)

最終日の朝、宿の大家さんに道のりを相談中。
大家さんには大変お世話になりました。


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