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顧客の持つ「新品の方が中古よりも良い」固定観念を壊す

問い:新品が最も高い効果を与えるのか

例えば、書籍。
もし書籍に求めるものが「書かれた情報」だとしたら、
新品だろうと、中古だろうと変わりませんよね。

本が本来持っている機能的な価値は変わりません。
だからこそ「図書館」のような場がずっと存在し続けるのだと思います。

固定観念として「新品の方が中古よりも良い」というのが根付いている気がします。

今回は建設機械メーカーであるCaterpillarです。

https://www.cat.com/ja_JP.html

Cat Remanという生産ラインを構築しています。

ちなみにRemanというのはRemanufacturing(既存部品を使った再製造)の略称です。日本語でもリマンという言う事もあります。
機械は壊れたら、製品全てが壊れたわけではないので、使える部品は使い続けよう・・・というノリです。

Cat Remanのサイトにこんな一文がありました。

https://www.cat.com/ja_JP/products/new/parts/reman/the-cat-reman-difference.html

新品パーツ価格のほんの一部の費用で、コア部分が回復されて新品同様のパーツ効率が実現される

これを読んでどう思いますか?

「新品同様のパーツ効率が実現される」なのであれば、新品である必要で無いのでは・・・と私は思いました。

もちろん顧客が求めるものとして「新品の安心感」みたいなものを顧客は買っている気がします。

でもそれも顧客の固定観念・思い込みであると思います。
しかも、その固定観念・思い込みを壊すには、誰かが伝えないといけない
知らないと、その思い込みはシフトしない

「本質的な価値を提供する事」と、それと同時に「固定観念を壊す事(=伝える事)」、その両方が必要なビジネスモデルである、そんな事例でした。

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