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「明かり」を売るサービス


「明かり」って買ったことありますか?私は未だ無いんです。
「いや、みんな普通に買うでしょ、蛍光灯とかLEDとか」って思いますよね。

でも、蛍光灯とかLEDは、「明かり」ではなく「明かりを生み出すもの」なんですね。じゃぁ、「明かり」ってどう買うのかというと、例えば「これくらいの光量を〇時間分を〇〇円で買う」みたいな感じです。

「そんなめんどくさい買い方しないわー」って思うかもしれませんが、これに近い買い方ができます。それは「光の量(明かり)を使った分だけ課金する」って方法です。

それを実際にやってる企業が、オランダのSignifyという会社です。

基本的には工場とか大きな設備で明かりが必要なところに提供するサービスなのですが、電球はSignifyが所有したまま、電球を設置し、その電球を使った量に応じて課金されます。

工場側は、電球を買ったわけではないので、電球が切れたとしても無償で交換してくれます。それは当然ですよね。電球が無いとSignifyは、明かりを売る事が出来なくなってしまうので、せっかくの販売の機会を失ってしまう事になります。

このような販売形態を「Light as a Service(サービスとしての明かり)」と言います。

これの大きなメリットは「より長く使える電球を作る」というインセンティブが働く事です。

Signifyは、電球を売ってなんぼではなく、明かりを売ってなんぼのビジネスをしているわけです。電球が長持ちしなかったら、何度も電球を交換する事になり、原価が増えます。逆に電球が長持ちすれば、原価が減ります。

なので、Light as a Serviceにすると、モノを沢山作るという動機が抑制されるので、環境に優しいとなります。

自宅の電気もこの仕組みになってくれたらなぁと思います。

おそらく感覚的には、電気、ガス、水道、明かり、みたいな感じで、使った分だけで請求されるライフラインのような存在になると思います。

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