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岩波書店、最強の出版社説
そんなに読むわけではないんだけど、たまに読むと、岩波新書は「読んでよかったな」となる本が多い。
最近読んだ、「文章の書き方」 辰濃 和男(著)もすごくよかった。
簡単に紹介すると、1994年以前の本の例を引きながら、辰濃さんが文章を書く上での心構えを書いていく、という本。ただ、著者自身が天声人語を書いた経験から出てきている言葉ばかりで、文章術関連のアドバイスとしては、新鮮なものばかりだった。
文は心なり。自分の心で分かっていないこと・書きたくないことはことばにできない。しても意味がない。
書くことと、生きることは切り離せないんだよ、というこの本のメッセージはこれからも大事にしていきたいなと思わせてくれる本だった。
この本のように、岩波新書は少し硬くても内容があって意外と読みやすい本を出版しているのが特徴だ。
新書の他にも、岩波書店は文庫や単行本を出していて、特に岩波文庫は「君たちはどう生きるか」「読書について」といった古典的名著を数多く出版していて、なかなか他の出版社では真似できないラインナップの本を揃えている。
本以外についても、「コネ入社しかできない」とか、「岩波書店の本は返本できない」など、ユニークな特徴を持つことで知られている。
そんな既にすごさを漂わせている岩波書店が出版社の中では最強である、といっていい確たる証拠を見つけたので、今日はそれをシェアするべくnoteを書いている。
それは、ほぼすべての本についている、ISBNコードの中にある出版社コードだ。
ISBNコード?? 出版社コード??という方もいると思うのでここで補足を。
本の裏についてある上側のバーコード、あれがISBNコードを読み取るための数字で、978-4-00-331581-2のように、5つの部分に分かれている。
はじめの978-4はお決まりの数字で特に意味はない。その次が出版社コード、書名コード、チェック数字というように分かれている。この出版社コード、岩波書店から出ている本を持っている方はぜひ見てほしいのだけど、00がついている。
Z...Zero...
1でも2でも3でもなく、0、zeroがついている。
ほぼすべての本につけられているなぞのバーコード。その出版コードにおいて、始まりの数0をつけているのが岩波書店なのである。
まさに出版社Zeroである。
この数字を根拠にするならISBNの総番長は岩波書店なのかもしれない。
詳しいことは分からないが、僕は上の出版コードの理由から、岩波書店、最強の出版社説を唱えたい。
さて、今日のnoteはここまでですが、書店にいったら自分のお気に入りの出版社の出版コードがどんなものかチェックしてみるのも一興ですよ。
ちなみに、最近勢いのあるNEWS PICKSは91でした。
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