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【パ】ドラフト会議、各球団の補強ポイント【Bクラス篇】

 この投稿を書き終えたら、ドラフト会議は全球団を予想したこととなる。マラソンで例えるのならば、42.195キロを示すテープが目の前にある状況。それでは、パのBクラスのドラフトを予想しようではないか。

楽天


上位:大社投手(タイプ問わず)
中位:打撃に長けた野手
下位:高卒選手

 今江敏晃監督の新体制が始まる楽天は投手陣の補強が急務。とにかく上位で即戦力の大学、社会人の投手を2人とって、一軍ですぐに投げさせたい状態である。理由は明白。田中将大が36歳、岸孝之が40歳、楽天先発陣の若頭を長らく務めた則本昂大ももはや34歳と柱の投手が全員ベテランなのだ。将来のエースを嘱望された早川隆久も1年目がキャリアハイ。今季は手術明けということもあるだろうが投球回数がとうとう3桁を切ってしまった。救援では松井裕樹がFAで流出濃厚ということで、タイプ問わず投手陣をリフレッシュできるような逸材が欲しいところだ。

 従って、楽天のドラフト1位は青学大の常廣羽也斗と予想する。先発と腹を決めて取るのならば、同じ青学大の下村海翔一択なのだが、どちらでも真価を発揮することが出来そうなのは常廣なのだ。1年目から便利屋となるのは、かなり厳しいだろうが逆に言えば彼にとってはチャンスが1番回ってくる球団が楽天だろう。同じ理由で、中央大の西舘勇陽も候補となる。だろう。2位でも投手を。ここでぜひ楽天に指名して欲しいのが亜大の草加勝だ。彼はいきなり2桁というのは難しいだろうが、ローテーションをきちんと回して、きちんと試合を作るだけの力は持っていると感じる。もちろん、残っていればの話ではあるが今季の大学、社会人の投手は豊作。十分に指名できるだろう。

 中位では打棒に秀でたものを持っている野手を獲得して欲しい。現在、打つ方はベテランの浅村栄斗におんぶにだっこという状態。助っ人外国人が当たりづらくなっていることを考えても、打撃陣のテコ入れは必要不可欠だ。となれば、九国大付高の佐倉俠史朗を獲得してはどうだろうか。もしも、佐々木麟太郎が志望届けを出していたら、地元ということもあって間違いなく1位で獲得していただろうが、彼はアメリカの大学へ進むとの事。となると似たようなタイプの佐倉を指名すべきではないだろうか。こちらは3〜4の中位で指名できるだろう。また、即戦力の野手では廣瀬隆太を。ただ、こちらは近年大卒の野手が当たっているのでその煽りを受けて評価を上げ、上位指名も有り得るだろう。もしそうなった場合は青学大の中島大輔を。クセのない打撃フォームで、綺麗な打球を飛ばすタイプの選手だ。楽天の選手で例えるのならば、鈴木大地を外野手にしたような選手か。

 下位では投打を問わず高卒の選手を。地元で言うと仙台育英高の山田脩也、仁田陽翔の2人が候補となるだろう。山田は楽天には少ない右の内野手。今夏の甲子園を見ていても、守備では指折りのものを見せていた。打撃でもまだまだ伸び代あり。この選手は伸びるだろう。仁田は今夏甲子園ではあまり投げられなかったが、左の150キロとドラフト1位級のものだ。楽天の秘蔵っ子となるのではないかと考えている。

西武

上位:大社投手(先発タイプ)、捕手
中位:打撃に長けた野手
下位:打撃に長けた野手

 「山賊打線」で旋風を起こした西武はその時が嘘のように、投手で守り勝つ野球にシフトしている。松井稼頭央監督の色が出ていると言えばそれで結構なことではあるが、投手陣は故障が多いのでいつ崩れてしまってもおかしくないだろう。従って、ドラフト1位には投手を指名すべきだろう。

 個人的に西武にマッチすると考えるドラフト1位は細野晴希である。菊池雄星のように、少々球が荒れるがそれでも素晴らしい球威である。アマ球界最速の158キロを記録したというのはあくまで数字の話であるが、彼の投げっぷりを見たらひと目で本物と分かるだろう。ただ、競合は必至なのでハズレ1位は残った大卒投手の中でめぼしい選手に行くべきだろう。ドラフト2位では捕手。今季、西武Bクラスの1番の要因は森友哉の不在だっただろう。ただ、即戦力の捕手というのはなかなかいない。であれば高卒の捕手に行くべきだ。従って、報徳学園高の堀柊那を獲得してはどうだろうか。まだまだ細身ではあるが、地肩の強さは阪神の梅野隆太郎に匹敵するのではないかと感じるほどの素晴らしいものである。彼と同い年の大卒ルーキーが入団する頃に、正捕手となっているくらいのイメージで獲得してはどうだろうかと感じる。

 中位、下位では打撃に長けた野手を。来季は山川穂高が不祥事から復帰するとの見込みはあるが、FAで流出してしまうかもしれない。となると絶対に打てる選手が2人は欲しいだろう。渡部健人や蛭間拓哉ら楽しみな若手陣はいるものの、彼らのように振る力のある選手を獲得すべきだろう。そこで指名して欲しいのが皇学館大の村田怜音。既に何度かこのnoteでも名前を出したが、飛距離だけを見たら今季のドラフト候補ではナンバーワンに違いない。パ・リーグの速球派に慣れたら、本塁打王も夢ではない逸材だ。また、打力のある野手に次いで高卒の投手を下位で獲得できると満点のドラフトとなるだろう。

日ハム

投手:大社投手(タイプ問わず)
中位:センターラインの野手
下位:大社投手(タイプ問わず)

 日ハムのドラフトはわからない。毎年、その年1番の人気選手に行くので、編成から指名選手を読むことができないのだ。さらに、今季は人気選手が分散している。その中で日ハムが選ぶのは誰だろうか。非常に悩ましいところではあるが、ドラフト1位は星槎道都大の滝田一希と予想しよう。

 理由は単純。日ハムのお膝元、北海道北広島市の大学出身だからである。ここに来て初めて名前を出す選手だが、「日ハムならば」と失礼ながらに思ってしまうものだ。実力ももちろんあり、150キロを超える直球は威力バツグン。少々荒れ球だが、ハマった時は素晴らしい投球を見せる。2位でも大卒投手を。全体14位、2番目の2位指名ができるので、いい投手が必ず残っているはずである。

 3位、4位ではセンターラインの野手を。今季はエスコンフィールドの天然芝に苦しんだ内野陣。ここを固めたいものである。そうなると仙台大の辻本倫太郎やヤマハの相羽寛太が候補となるはずだ。下位でも即戦力投手を期待するところだが、個人的に日ハムにとって欲しい隠し球が高卒の投手にいる。札幌新陽高の細野龍之介という投手である。無名ではあるが、非常にバランスの整っている投手である。身体がガッチリとしたら、上沢直之のような投手になることだろう。

最後に

 ここまで読んでいただいた方にはどう感謝を申し上げていいかわからない。それでは、12球団の指名予想をしていこうではないか。

神:古謝樹(桐蔭横浜大)
広:常廣羽也斗(公言)(青学大)
横:細野晴希(東洋大)
巨:武内夏暉(国学院大)
ヤ:細野晴基(東洋大)
中:武内夏暉(国学院大)

オ:前田悠俉(大阪桐蔭高)
ロ:度会隆輝(ENEOS)
ソ:下村海翔(青学大)
楽: 常廣羽也斗(青学大)
西:細野晴基(東洋大)
日:滝田一希(星槎道都大)

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