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これぞエースの美学!より長く投げた方が勝つのだ

 ZOZOマリンスタジアム、ロッテ対オリックスの第1回戦は平日のパ・リーグにしては珍しい3万人近くの大観衆が詰めかけた。その客の大半が佐々木朗希と山本由伸の投げ合いをお目当てに見に来たのだろう。というわけで、今回はパの熾烈なエース対決について書いていくこととする。

1安打、1球が命取り

 タイトルにも書いた通り、こうしたエース対決のことを一言で表すのならば、「我慢比べ」というのが適切なのではないか。当たり前のことではあるが、エースとエースががっぷりよつに組むのだから1点や2点が勝負となる。この試合、先に点をやったのは山本。ロッテ打線がこの1点を序盤から中盤に差し掛かる4回に取ったことで、佐々木は華麗にマウンド上で踊ることとなった。まるで幕張の海を闊歩するクラゲのようにだ。

 ただ、山本の出来も佐々木と双璧をなしていた事は確かである。ノーワインドアップモーションの反動で投げているような独特の投球フォームから多彩な変化球を投げ込み、奪三振のショーを演じた。並の投手ではその後にズルズルと打ち込まれるところを、ビシッと後続を断ち6回まで先発投手の役割を全うしたという事は素晴らしいという他ないだろう。両軍のエースともに、見応えのある投球をしてくれたものだ。

個人的に気になったこと

 これはぜひユニフォーム・フリークの諸氏に尋ねて回りたいのだが、遠征先でホーム・ユニフォームを着用することはこれ如何に。広告関係の規制が緩いパ・リーグだからこそ、ユニフォームの曖昧さ回避の為にできることではあるのだが、今回のようにホームとビジターがあべこべになる所まで来ると「やりすぎ」としか言いようがない。

 元来、ビジターのチームがユニフォームを白地にしない理由はホームを「主役」と捉えるからである。結婚式に招いた友人が純白のタキシードやドレスを着て来たら、頭のネジが少し緩んでいるか外れていると思われても仕方ないはずだ。その「野球版」こそが、ビジターの球団が白地のユニフォームを着て遠征に来るということなのだ。MLBで同じことをしたらかなりのバッシングを受けるだろうなと思いながら試合をおっていた。まあ、そういった企画なのだから仕方の無いことかもしれないが。

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