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【PL】独断と偏見でサード・ユニフォームアワード・パ2023
個人的に忙しくて、パ・リーグ篇が後回しになってしまったことをお詫びする。今季のパはまさに波乱の連続。巨大戦力のソフトバンクはただの肥大戦力で連敗を重ねてしまった。その中で、戦力に乏しいとの見立てをされていたロッテが激しい追い上げを見せている。では、そんな熱パのサード・ユニフォームを評価し、改革賞、伝統賞、デザイン賞の3部門を選出しようではないか。
改革賞
ロッテ・CMLユニフォーム
改革賞は今季から刺繍のユニフォームに戻したロッテから。このユニフォーム自体は使われてから2年目なのだが、この賞に選定した理由は今季からのマイナーチェンジと使用機会である。
まず、刺繍にしたことで昇華プリントでも十分に「プロのチーム」を感じられた落ち着いたデザインに更に重みが加わったのだ。ユニフォームの生地も昇華プリントではなく、完全にグレーに染められたので昇華プリント独特のテカテカ感が無くなったことも好印象だ。「温故知新」とはまさにこの事で、こうした「普通のユニフォーム」が逆に新しく感じるのだ。
また、このユニフォームはホームゲームの千葉マリンスタジアムだけでなく、遠征先でもたまに着ることとなったこともNPBでは「改革」となるだろう。MLBのオルタネート・ユニフォームのような形で、こうした風潮が高まって欲しいものである。ただ、遠征先でビジター・ユニフォームとして着る際はズボンをグレーにするなどと言った遊びをして欲しかった。ただ、ここら辺は球団がユニフォームにかけるコストと相談しなければならないので、外野の人間がやいのやいのと言うべきことではないだろう。
伝統賞
日ハム・HOKKAIDO 20thメモリアルユニフォーム
この手のアニバーサリー系のユニフォームというと、過去のユニフォームをごちゃ混ぜにしたり、適当な腕章をつけて終わりということが多かったのだが、今回の日ハムは素晴らしかった。ロングセラーとなっているヤクルトのユニフォームを手がけるデザイナーの方がデザインしたと言うだけあって、「野球のユニフォーム」として大きく逸脱していない中にきちんと日ハムの球団史を感じられる素晴らしいデザインとなっている。
このユニフォームの素晴らしい点は、左右非対称という北海道に移転してからの日ハムの伝統をきちんと守りつつ、切り返しや昇華プリントによる圧着をしていない点である。袖の色を左右で変えるというのはかなり秀逸なデザインである。また、ロゴや背番号が過去のものを使い回したり、安易に現行のものをつけたりせずにきちんと1から作られている点も非常に素晴らしい。札幌ドーム時代の黒基調、エスコンフィールドに移ってからのスカイブルー基調を両立させるために、あまり目立たないようにしながらも金色でも見やすいような大きなフォントとなっているのだ。
デザイン賞
オリックス・サードユニフォーム
この球団は本業の野球同様、ユニフォームもここ数年で著しく良化している。俗に言う「暗黒時代」には地球儀柄のユニフォームを着たり、ピンクのチェック柄となったりと迷走を続けていたが、チームが上昇すると同時にユニフォームも洗練された素晴らしいものとなった。
今回選定したサードユニフォームも、昨季から引き続き使われているファンクラブの特典にもなっているものである。ただ、今季は帽子が変わったのだ。MLBの帽子を手懸けているニューエラ社製のものとなったため、濃紺の帽子とピンストライプの組み合わせは正しくニューヨーク・ヤンキースに似たものを感じるデザインとなった。今季のパ・リーグを見ていても、僕が1番好きなデザインはこれである。
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