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コンセプトへの理解がなければ、人の心はつかめない。

こんにちは、こがです。
GWって暑いし人も多いし、家でネトフリ観ていた方が楽しくない!?
となるのは私だけでしょうか。

そんな出不精な私ですが、「人混みが嫌いな人が作った、超うまいクラフトビールと餃子を賞味できる、人があまり来ない穴場の店がある」と囁かれたら迷わず外にでます。

私と同じような考えをしている人が作った、暑い日に餃子とビールを楽しめる店なんて最強じゃん、という共感をもたらす価値を提起してくれたからですね。ただ家にいるなんてつまらないから外にでましょう、と言われただけでは動きません私は。

コンセプトはこのように、人を動かすための重要なキーワードです。
今回はこのコンセプトの作り方、の重要性について学びました。

参加した講座:宣伝会議 コンセプト開発実践講座

講師:細田 高広氏(TBWA\HAKUHODOエグゼクティブクリエイティブディレクター)
2005年博報堂に入社後、TBWA\CHIAT\DAY(米ロサンゼルス)を経て現職。自動車・アパレル・スポーツ・金融・ビューティーなど多くのグローバルブランドのクリエイティブリードを務める。広告のほか、企業のビジョン開発、事業・商品・サービスのコンセプト開発を担ってきた。これまでにカンヌ金賞、ACCグランプリ、クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリストなど国内外で受賞多数。
※CM総合研究所より引用

■前提:
コンセプトを考える前に「ビジョン」を重視すること。社長、人事、商品、現場社員が全員バラバラなコンセプトを伝えていては、行き当たりばったり感が出てユーザーが混乱し、伝わらない。ビジョンがあれば、ビジョンが起点となり、各種あるコンセプトを束ねることができる。会社の目指す方向性と、その実現のためにどうアクションをしていくか、というストーリーがあった方が読み手が理解しやすい。

■ビジョンとコンセプトの違い:
そもそもの語源は以下である。
Vision    みるもの
Concept ラテン語でしっかりと掴む

ビジョンは、目にすることができない、形而上の理想。
コンセプトは、目の前にあり、しっかり掴むべきもの。
つまり、ビジョンは理想の未来を見せる言葉、コンセプトは発想の中心を掴む言葉、と言える。ちなみにビジネスの現場ではミッションという言葉も使用され、ビジョンと混同されがちだが、時系列にすると理解しやすい。

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過去→現在→未来
ミッション→コンセプト→ビジョン
何のために生まれたのか(創業)→今やるべきこと→目指すべきこと
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例えばアメリカのビジョンとコンセプトは分かりやすい。
我々はフロンティア精神をもって開拓してきた。
次に目指すべきフロンティアは〇〇、、
だからこそこの法案を進めるべき、、、など。

なぜこの会社は創業したのか、
次に目指すべき形は何か、だからこそ今やるべきは、
という考え方がコンセプトを作る上で重要なのです。

■感想:
今回の講座は企業のブランディング価値向上に向けたコンセプト開発の考え方でしたが、求人広告の設計にも通じるものがありました。

例えば、働きやすい、というコンセプトを持つ企業がある場合。
残業が少ない、休みが多い、という事実だけならべてもその会社ならではの価値は伝わらない。
社長がブラック企業出身で、自分のような思いを持つ人を増やしたくない。だからこの会社を設立した。今後の目標は社員の残業ゼロを実現すること。……そう聞くと、“働きやすい”というコンセプトは何十倍にも求職者に納得感を与えるでしょう。

ただメリットや情報を羅列するだけではなく、会社のビジョン、ミッションまで理解することが、その会社の魅力を伝える上で不可欠なのでしょう。実際にIT系の某求人サイトはガッツリその項目がありますし。創業の目的や目指すべき方法は、今まで個人的な興味から聞いてたのですが、コンセプトの強度を上げるために重要ですね。引き続き取材で絶対に聞く。誓った。うん。