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【140字/空想】星降る夜のご招待

約束の時間には誰もいなかった。
けれどテーブルには好きな色のクロス、
引いてある椅子がさあここへと誘う。
真っ白なチャージャーが料理の到着を待っていた。
今夜は曇りなき新月。
星の光のスープをご用意できますが?
どこからともなく聞こえる声に頷いた。
天空の螺旋階段。
それがこのレストランの名前。

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