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【写真と散文】日記なのかエッセイなのか、今日はアメリカンな3月のことなど

もうすぐイースター復活祭(春分の日の後の最初の満月の次の日曜日・この言い方が呪文のようで好き)がやってくる。アメリカでは大きな行事の一つだ。みんな張り切って飾り付け。手の込んだインテリア小物から想像力を掻き立てられるクラフト素材まで、卵やウサギを象ったものが山のように出回る。私も一時、プラスチックの安い卵型に好きな布を貼るのにハマっていた。

やっぱり青が好き
トワル・ド・ジュイ的な雰囲気も
枝やスタンドに吊るしたり箱に入れたり

色々作って好みのスタイルを見つけ、毎年増やしていこうと鼻息も荒く誓っていたのに、卵の大きさに合うイメージの柄探しが難航して進まず。今年こそはと思っていたら、足繁く通っていた近所の手芸店が店を閉めてしまって(遠くの大型店に統合された)、ブラブラと布を見る機会がなくなり叶わず。

なので完成品の卵を購入(セールで半額だったし)。隣に並んでいた苔バスケットも悩んだけれど、家にあるもので代用することに。

ベリー類摘み用に去年の夏買った金属バスケット、ナチュラル感は少ないけれど、苔(ドールハウス用に常備)を敷けば、ラメ塗装の卵と雰囲気も相まってそこそこいい感じでまとまった。

可愛いは可愛い
でも趣が少々……来年はまた布貼りしたい

それからこの季節のお楽しみ、水仙のブーケをTrader Joe’sで。本当は、売り出されている間中、毎週買い求めたい(週末の買い出し店の1つ手前の区画にあるのになぜか行けず毎度涙)。それにしても、ひと束3ドルでテーブルの上に光が宿る1週間……ありがたすぎる幸せ。

以前はアイルランドやイングランドからで、その旨記載があったけれど、最近は何も書かれていない。でもないならないでいい、勝手に英国から来たと思っていよう。部屋を彩る黄色、春の光。ワーズワースの詩を思い出す。大好きな詩。いつか必ずその光景を見に行こうと思っている詩だ。

それからセントパトリックデー。3月17日。祝日ではないが大いに盛り上がる。シャムロック(クローバー)、レプラコーン(アイルランドの伝説の妖精で虹のふもとに金貨を隠している)、グリーンに染まるコーナーも季節の風物詩、もちろんパレードもセールも。学ぶべき文化の一つとして幼稚園の時から授業に組み込まれている。塗り絵したりオブジェ作ったり。アイルランド系文化は様々なフィールドで大きな影響力を持っている。

一方、私としては3月1日のウェールズの祝日、聖デイビッドデーを忘れていたことが痛い(心は勝手にウェールズ人なので)。この日現地では、ウェールズの国花国章であるリーキやラッパ水仙が飾られる。だから私も。ちょっと遅れたけれど、テーブル上のブーケを愛でながら、ドライベリーをたっぷり入れたウェルシュケーキを焼こうと思う。

*自由詩で綴るシリーズ、ちょっと歪で、でも純粋な兄と妹の物語『過去と未来と花咲く荒野』第6話はそんな春のお話。よかったら読んでみてください。


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