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【140字/空想】新しい海への船出

草の大海原おおうなばらを行く船上で問う。
花の海にはいつ?
そうですね、すぐとも気の遠くなるような先とも。
願うことで生まれ
想い重ねることで育ちほころぶ。
それが花の宿命ですから。
まずはお聞きしても?
あなたの大切な方はどんな方でしょう。
胸の奥がざわりとした。
遠く色めき立つ気配に震えずにはいられなかった。

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