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【140字/空想】僕の愛ときみの愛

たっぷりと重い湿気をまとって
雨の匂いが僕を包み込む。
白き花の気配はいつしか薄れ、
伸ばした腕が虚しく空を切った。
ねえ、どこにいるの?
流れ始めた霧の中に僕は問いかける。
失われていく温もりは何よりも饒舌だ。
永遠などどこにもない。
だからこそ、すべてが永遠で
幻だからこそ、愛は愛になるんだ。

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