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【日記】ロマン主義はお好きですか?

昨日、大雨の日曜はメイズ オブ オナーを焼いた。これはチーズカードを詰めたミニタルト、イギリスの伝統的な焼き菓子。多くの店で独自のレシピがあってバリエーションに富んでいる。キューガーデン近くのティールームが元祖と呼ばれているらしいけど、まだ行ったことはない(キューは大好きで行っているのに)。

今回は時短レシピで。市販のパイ生地にカッテージチーズを裏ごししたものを詰める。蓋がついた優れもののマフィンパン、型が劣化してきたのに手放せず(焼くときは中にライナーを入れている)騙し騙し使っていたけど、パイ生地を押し付けて焼くとなるとさすがに……。で、しばらく使っていなかったシリコン型を出したものの、これだといい感じの焼き色がつかなくてちょっと凹んだ。

でもまあ、ほんのり甘くて(レモンゼストが香って)優しい気持ちに。雨上がりの曇り空下で飲むお茶には似つかわしいかも。アイリッシュ ブレックファストを濃い目に淹れる。食器はユニコーンのマークが可愛いエノク ウェッジウッド。

そんなティーセットは仕上げたハーダンガー刺繍のミニマットに。オリジナルで追加した薔薇の刺繍、途中でやめて夏からずっと放置してた。週末に残りを刺して周囲を綺麗にカット。ようやく完成。ちょっと地味だけど今日の雰囲気には合うかな。

さて、金曜夜のくるみ割り人形のバレエ、無事チケットを調達できて、何を着ていこうと悩んでいたら、XのTLに素敵なものが流れてきた。ロングパールネックレスの活用法。ぐるぐる捻って首に巻きつけ、両脇にスカーフを通すバージョンが素敵。スカーフを明るめの色にして、砂色のワンピースに合わせようと思う。

そうそう、くるみ割り人形の原作がホフマンだということに今更ながらに気づき、この舞台に時々感じるちょっと闇っぽいあれこれに合点がいった。ホフマンの「黄金の壺」、ノヴァーリスの「青い花」と並んですごく好きな作品。ドイツ文学に限らず、幻想的なロマン主義芸術は私のバイブル。

さあ、タルトを食べて元気が出たから、引き出し奥からオペラグラスを引っ張り出そう。持っていってもほとんど使わずじまいなんだけど、なんか気分が上がるから。お出かけを楽しみに今週も頑張ります。

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