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【詩】考察:橋を渡る〜青ブラ文学部〜

今朝羽織ったジャケットも
先週末に食べたスイーツも
すぐにシーズンオフになる
何もかもどんどん流れていく

もちろん定番だとか鉄板だとか
変わらないものもいっぱいあるけど
第一線で踏みとどまって廃らないものは
やっぱり数えるほどしかない

橋ってそれ

ドラマでも映画でも
アニメでも小説でも
使い回しに飽きたなんて言葉を超えて
息吸うみたいに当たり前
そしてその策に見事にハマる私たち

夕暮れの欄干にもたれて
恋人を待つ姿に胸キュンだったり
早朝の橋上で両手を掲げて
呪霊呼んじゃう少年に涙したり
メーター振り切った
デッドヒートに興奮しきりとか
でも心に残ってるのって
テラビシアにかかる橋なんですよね
悲しくて嫌なのになぜかなあ
なんて告白しちゃったり

そう
みんな渡りたがってる
変えたがってる
進めたがってる
知りたがってる
なのにできなくてまごついて
代わりに渡ってくれる誰かに
たまらず共感しちゃって

だからね
もう思い切って渡ろうよ

驚きの画面転換は
シナリオのクライマックスは
やっぱり人に任せていてはダメだから

こだわるけどこだわるな
何度だって渡ればいい
引き返さずに次の橋を探せばいい

そんなわけで基本一人で前進だけど
たまには誰かと一緒に渡って
見逃してた景色なんか見たりして
ほっこりするのもいいだろうしね

橋はいつだってそこにあるから
変わらずずっとここにあるから


クリスマス企画なんかで仲良くしてさせてもらっているcofumiさんの詩、その中の言葉「橋」から始まる山根さんの企画! これはもう妄想爆発系。なんとも興味深く、前のめりで参加させていただきました。書く前からもうあの橋この橋、脳内空撮映像流れっぱなしで楽しい午後でした。


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