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43. 右脳を鍛えるリーダー育成

またまたご無沙汰してしまいました。大学院の2nd termを終えて、次のtermまでの2週間、つかの間の休暇中です。

この学期は、前の学期に比べて2倍ハードでした。なぜなら、1st termは1つのmodule(授業)のみ履修していたのですが、今学期は2つのmoduleを同時進行で受けていたためです。しかも、試験期間的な時期に海外出張が重なり、今まで以上に課題に追われました…。

私の通う大学院では、入学直後のtermは1つの授業しか履修することができず、2学期目から複数の授業を並行して履修することが可能になります。これは、学生が授業と仕事や家事などとの両立にスムーズに適応できるよう、移行期間としての意味合いも持たせているからだそうです。

無事、期末課題のレポートを出し終え、結果も何とかDistinction(優・良・可・不可でいうところの優)を頂くことができました。ただ、まだまだ改善の余地があり、休暇期間を使って、先日大学院のAcademic Staffの方とオンライン個別面談を行い、どうやったら自分のCriticalityを向上させることができるか、といった点について相談したりしました。この話はまた別の記事で紹介したいと思います。

さて、今学期の授業の一つに、リーダーシップとマネジメント論がありました。リーダーやマネージャーの育成には、研修などによるフォーマルな方法と、人事異動やメンター的な立場の先輩を通じて学びを得るなどのインフォーマルな方法があります。

それらの中でも最も典型的な育成方法が研修だと思われますが、「リーダーシップ研修」といって、どんな研修を想像されるでしょうか。
社外の講師によるレクチャー、グループワーク、などがよく取り入られているかと思います。

近年、研究者の間でよく研究対象にされているものとして、アートなどを用いたCreativeなリーダー・マネジャー育成があります。例えば、研修材料として、映画・ドラマ・絵画・音楽・演劇などを用いるものです。

そういえば、2017年には日本でも、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(山口周著)がビジネスマンの注目を集めたことがありました。

書籍の中でも触れられていますが、変化の激しい、予測不可能なVUCAの時代において、もはやロジカルシンキングや理論武装だけでは、リーダーとして組織や人をまとめたり、引っ張っていくことは難しいといいます。これからは、ロジックで正解を探すのではなく、その場その場の状況に応じて、正解をつくり出せるような判断ができるリーダーが求められているわけです。

キャリア理論においても、ジェラットが左脳だけでなく右脳も使ったキャリア形成の必要性を唱えたように、近年のリーダー育成においても、直感や創造力を鍛えるような方法論が注目されているのは興味深いですね。

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