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不登校は学校に行ってない状態なだけで良い悪いは決められない

不登校は、学校に行ってない状態なだけで、良いとか悪いとかじゃ、ないんだよなぁ。

学校に行かない理由も、個々人の状況によって様々だし。
学校内の人間関係とか、発達段階の差とか、家族の問題が絡んでる時もあるし。

丁寧に、その状態を確認しないと、どんな支援ができるか分からない。

不登校の親カフェに参加すると、中高生の子どもが学校に行かなくなると、進路情報がピタッと止まるのが困るって話をよく聞く。中学生の親御さんは、高校進学の流れだったり、高校生の親御さんは、単位が切れたときのこととか。

僕が知っていること、経験してきたことを伝えると、喜んでもらえる。
そして「僕、実は高校の先生でして…」
と、何気なく話すと、驚かれる。学校の先生に見えないらしい(笑)

親カフェに参加できるってことは、親の「心のエネルギー」が少し回復している状態。それでも、不安をかかえている母親の方ばかり。(←ちなみに、参加している父親は僕しかいない)

不安は、伝わる。

親の不安が子どもにも伝わるし、子どもの不安は、親に伝わっちゃうんですよね。

僕の場合、上の子が、中学校をずっと休むようになったときに、この子の将来がどうなるのか、やっぱり不安に思った。でも、上の子にとって、ぴったりの支援は、「何も言わない、見守る」だった。

たぶん、僕がそういう選択ができたのは、僕自身がカウンセリングやコーチングのスキルを身につけていて、自問自答を繰り返して、セルフコーチングができたから、なのかもしれない。


親として何をしたら良いのか、何が正解か分からないのに、時間が過ぎて、親の不安がすこしずつ大きくなっていく。

だから、そういう不安を減らして、親自身の「心のエネルギー」を満たすような、親への支援もあれば、きっと、親子で一緒に、子どもの将来を考えることができるようになるはず。

「学校に行く状態」に戻すのではなくて、子どもが「将来を考えられる状態」になる支援を、僕はしたいな、って思っている。

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