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色覚異常でも鉄道関係会社に就職できます

先日twitterを見ていたら、このようなツイートを見かけました。

「鉄道関係への就職を希望しているけど色覚異常だから諦めようと思う」という趣旨のツイートでした。

今の時代、ほとんどの職業では色覚異常であっても就職時に問題にされません。しかし、いくつかの職業では確かに制限があります。代表的なものを列挙します。

・航空機乗務員
・航空管制官
・海技士
・小型船舶操縦士
・機関部船員
・海上保安官
・動力車操縦者 
これ
・皇宮護衛官
・入国警備官
・自衛官
・消防官

一覧を見てもらうとわかるように、色の識別を間違えると人の命に関わる職業で制限されているようです。これには色覚異常者の自分も納得します。

ただし、色覚異常があると即NGなものもあれば、程度によっては認める、という職業もあります。
例えば、消防官は「赤色、青色及び黄色の色彩の識別ができること」程度の制限です。これであれば、多くの色覚異常者は突破できるのではないでしょうか。

さて、この中で鉄道に関連があるのは「動力車操縦者」です。

そこで気になったのは、冒頭のツイートをされた方は、「操縦者として鉄道関係に就職したかったのか?」ということです。
本人に確認させていただいたところ、「運行ではなく、整備、保守の業務を希望されている」とのことでした。

そこで、「運行でなければ、おそらくそこまで色覚にシビアではないから、応募先に色覚の制限について問い合わせてみてはどうか」と意見させていただきました。すると。

希望する部署では色覚異常を問題にしない、ということが確認できたようでした。心置きなく、就職活動をしてほしいなぁ、と思います。

就職は、色覚異常と診断された本人、もしくはその親にとって大きな心配事の一つです。

「色覚異常では●●関係で就職できないらしい」という情報は昔からありますが、その会社の全ての部署で色覚異常者を採用しない、というのは疑問を感じます。色のシビアな識別が必要ではない部署では不当な制限になってしまいます。

色覚異常にかかわらず、自分の心体的な問題で人生の進む方向に悩むことはあると思います。
最初から諦めずに、まずは希望する方向に対して自分の状態で問題があるのかどうかを確認したほうがいいと思います。もしくは、その業界で働いている同じ境遇の方を探し出してみてもいいです。

好きなこと、情熱を持てることと仕事を結びつけることは、誰でもできることではありません。心体的にはチャレンジだとしても、価値があると自分は信じています。

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