見出し画像

「ブレインメンタル強化大全」樺沢紫苑著 読書感想文

 この本は、「心と身体を「整える」」ことで「脳のパフォーマンスを高めて、より仕事や勉強ができるようになること」「身体疾患とメンタル疾患予防し、病気にかかることなく長生きする」の2つの目的で書かれています。
「睡眠」「運動」「食事」「休息」「生活習慣」、you tube動画やメルマガなどで樺沢先生が発信される聞きなれた言葉がテーマになっており、樺沢先生が実験台にとして試された結果が本になっています。読者がこの本を読みやるべきこと、やる順番、やる頻度、終了するタイミングなど親切に細かく書かれており、この本を読み行動すれば1週間で効果を実感できるそうです。

 私がこの本で一番興味をもったのはCHAPTER2「運動」です。
大人になってから運動を始める人の特徴として、ダイエットや体力づくりを目的にしている人が多いと思います。私は2か月前から積極的に自分の生活習慣に運動を取り入れるようになったのですが、運動を始めるきっかけは、筋肉を増やす必要があったためです。夕方になると足が浮腫むという女性の話をよく聞きます。女性の足が浮腫みやすい理由は、血液やリンパ液を心臓まで戻すために必要となるポンプ機能の役割である筋肉量が少ないことが原因の一つです。私は、手術の後遺症からリンパ浮腫という病気になり、左足がずっと浮腫んでいます。お風呂の時間以外は、浮腫みを抑えるために高着圧のストッキングをずっと着用しています。そんな私が目標としていることは、着圧ストッキングを履かなくてよい時間を増やすこと、弾性ストッキングの着圧度合いを軽くすることです。そのためには外からの圧をかける弾性ストッキングに頼るのではなく、体の内部のポンプ機能を高めるために筋肉量を増やすことが必要があり、毎日の歯磨きのタイミングでヒラメ筋を鍛える筋トレを行ったり、ペットボトルをダンベル代わりに音楽に合わせて上げ下げする筋トレを生活の一部に取り入れています。

 この本を読んで学んだことは、運動のメリットが「痩せる」「健康になる」だけではないということです。運動には「ダイエット」、「健康」、「脳の活性化」、「疲労回復」、「メンタル改善」、「魅力向上」と細かく分けて15種類のメリットがあることを知り、運動することが楽しくなりました。


「痩せる」以外のメリットの一例として、自分のメンタルに大きな変化を実感した体験があります。私はスポーツジムで台をリズムに合わせながら上り下りするステップというスタジオプログラムを週2回を行っています。私は、リズム感がないためエアロビクス等の手と足で違った動きをする運動が非常に苦手でこれまで避けてきました。ただし、樺沢先生の著書である「ストレスフリー超大全」を読み、人生を楽しくするためにコンフォートゾーンを出ると決めたので、苦手だったスタジオプログラムにも挑戦を始めました。手ごたえは、初回のスタジオプログラムの体験で感じました。スタジオプログラム終了後に魔法のように頭の中のモヤモヤがスッキリしていました。これまで頭から離れずにいた仕事や人生のネガティブな思いがすーっと消えたのです。散歩や水泳など単調な運動は今までもしてきたのですが、味わったことのない解放感があり、運動の新たな素晴らしさに気づきました。この本を読み、幸福物質の「ドーパミン」と「セロトニン」の分泌によって幸福感が満たされることとコルチゾールの低下によりストレス発散効果によるものだということがわかりました。インストラクターの動きに合わせて手足を動かすため、トレーニング中は、短時間で決められたステップを覚える必要があるため頭がフル回転し毎回刺激を受けています。まだまだ「頭がよくなった」と実感するには時間がかかりそうですが、本に書かれていたBDNF(脳由来神経栄養因子)の分泌により「集中力」と「頭のクリーン度合い」は上がったと感じています。今後はさらに記憶力がよくなったと実感できたらうれしいです。

 今後取り入れてみたいと思ったことは、「インターバルトレーニング」です。この本では、通常のトレーニングに30秒の全力疾走を1回追加しただけで6倍の成長ホルモンが分泌された研究結果が書かれています。成長ホルモンの効果は、「アンチエイジング」、「美肌効果」、「骨・筋肉の強化」など、成長ホルモンが分泌されることによってよい効果がたくさんあります。試してみる価値はあると思いました。2か月間運動をしてきて運動する習慣は根付いてきました。今後は、「インターバルトレーニング」を取り入れ、効果的に成果を出すことができるのか挑戦して効果を実感したいです。私の周りでは、スポーツジムや道路で全力疾走をしている大人を見かけることはないので、全力疾走することに少々戸惑いがありますが、時間帯を工夫すれることで羞恥心を軽減し、やってみようと思います。

 私は、30代後半に大病を患いました。健康診断では悪い結果はなかったため、安心しきっていたことが原因なのか、自己洞察力の欠如が原因なのか、「健康」と「病気」の間の「予備軍」をすっとばして「病気」になりました。自分の健康レベルは、「病気にならない」ではなく、「病気になってしまった」です。そこからどのようにして人生を好転していくかが現在の私の課題です。

 この本を読んで良かったことは、日ごろ当たり前にしている生活習慣を一旦見直す機会ができたことです。周りの人よりも高いパフォーマンスを上げるためには、自分との向き合い方においても戦略的にケアしていくことが大事だと気づきました。
これまでの私は、「眠ればいい」、「運動すればいい」と何も意識せずにやることが得意で、ほぼ自己流で過ごしてきました。私の睡眠時間は、5時間です。ぐっすり眠っているつもりだったので何の問題もないと思っていました。しかし私の睡眠時間では、徹夜明けの脳と同じくらいの脳のパフォーマンスであることを知り、睡眠時間をあと2時間増やすことで脳のパフォーマンスを今以上に上げることができるとわかりました。自分のパフォーマンスを上げたかったら、自己流をやめて実績を出している人から学ぶことは重要だと思います。
私はよく自分のパフォーマンスが今よりも一段上げることができれば、これまで味わったことのない面白い世界に出会えるよな・・と考えたりします。今改善したらよい点はもちろんですが、今自分が実践していることについての知らなかったメリットを学ぶことで、継続することの励みにしながら、自分を強化し、これまで見たことがない景色をみることができる自分になりたいです。そして大病を患ったことによって身の回りの方に心配やたくさんのサポートをいただいたので、自分の心と身体を整えて、恩返しができるようになりたいです。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?