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大勢のフランス人と日本へ向かってます

Bonsoir🌜住まいがあるバヌアツ共和国の首都ポートヴィラから南西に631キロに位置する、ニューカレドニアからお届けしています。
一昨日欠航になった飛行機の臨時便に乗れましたが成田行の都合で一泊ニューカレドニアのホテルで過ごしました。

宿泊したホテル
朝起きたら馬がいました
たくさん

現在ニューカレドニアのヌメア国際空港で一人トランジット中ですが周囲はフランス人だらけです。聞けばフランスからニューカレドニアに旅行をするのは日本経由が最適ルートらしいです。
ボーディング迄の時間をお付き合い頂ければ幸いです。

フランスの海外領土
ニューカレドニアは
バヌアツと同じく
民族はメラネシアン
公用語はフランス語

日本への帰国

一時、日本へ帰国します
約2ヶ月間の仕事が終わり次第至急バヌアツへ戻りますがその期間は家族と離れ離れです。私は日本で愛猫と再会という特典付きで2ヶ月間は二人っきりで暮らすことができます。でも以前から予定されていたとは言え日本行きは色んな面で億劫です。

バヌアツでお土産物

私はお土産を選ぶのも贈るのも好きです。
あの人やこの人を思い浮かべてあれこれ考えながら、渡すときのジョークを交えたセリフまで想像して選びます(ちょっと不気味でしょうか)
お酒が好きな人
コーヒーが好きな人
食べ物より雑貨が好きな人
ペナントを集めている人(もう周囲に居ないですね)
日本へ帰国するので気合を入れて探します。

大型客船が着く日は
露店が沢山開きます
現地の人との
触れ合いもあります
真っ青な空は加工無し!

フェアトレードの工芸品市場へ

首都ポートヴィラではお土産物を求めてあちこち探し回らなくても女性陣へのお土産はここ一択です。

大きな建屋に
手作りのクラフトショップが
ぎっしり入っています
各店先にいる女性たちの
手作り品を販売しています
手作りのかごバッグ
私も毎日使用していますが
物が取り出しやすく
大容量ですごく便利です
約2500円~
ウミガメはバヌアツのシンボル
長寿と健康を呼ぶ
ラッキーアイテム
ご実家に昭和レトロな
サイドボードが
ありませんか?
飾って頂きましょう

クラフトセンター<Haos Blong Handikraft & Mahitahi>はバヌアツの手工芸品の販売と宣伝に特化した市場です。伝統的な技術の保護の役割も果たしておりNI-VANUATU(ネイティヴバヌアツ人)のユニークな文化的アイデンティティを形成するのにも役立っています。フェアトレードで各ショップは国が管理する手工芸品の開発プログラムにも参加しており貿易の機会や雇用を創出して特に農村コミュニティに資金が注入することにも役立っています。

バヌアツ産のチョコレートやコーヒーはお土産の定番

バヌアツからニューカレドニアへ

日本人に親切すぎるエアポート

初めてエアカラン (Aircalin) という飛行機に乗ります。フランスの海外領土ニューカレドニアの国際線専門航空会社でバヌアツから最短日本へ帰国出来るのが魅力的です。

日本とニューカレドニアを結ぶ直行便エアカランは2019年に就航 マイレージはフライングブルー

バヌアツ⇒ニューカレドニアのヌメアまでは1時間程度のフライトで全席エコノミークラスです。ヌメア⇒成田は約8時間でビジネスクラスがあります。

飛行場内の案内が全てフランス語、英語、日本語です
中国語が無いのは珍しい 
日本人ウエルカムですね

なのに警察官に職質

入管を済ませ長い列を進んでいたら警察に止められました「マダム、パスポート見せて」あ、来たなと思いました。「私よりヤバそうな人沢山いますよ」冗談で言っても渡航目的など細かく聞かれました。私は過去何度も飛行場の警察に職質されていますが今回だけは理由が分かりました。常夏の国に着いたのにオールブラックスなのです。スーツケース、靴、ワンピース、暑いのにブルゾンまで着込み全て黒一色なので異様ですよね。ちょっとストールを外しただけで強盗ファッションに。でも怪しい人間はむしろこんな格好じゃありません。
突然ですが皆さまはスパイをご職業としている人がいらっしゃると思いますか?
私は副業スパイは沢山居ると思っています。海外で見かけるそれらの人には特徴があります。単なる個人的な観察眼のみでご紹介しますが、欧米系の地味な中高年男性でネルシャツを着ていたりとラフな格好をしてます。職業を聞かれれば「機械のエンジニアで何処其処まで行って修理と営業も兼ねてて」と本職の自営の名刺を見せることも。そして国境近くの行きにくい所など含め海外渡航が頻繁ですが怪しい感じがしないので警察にストップされることはないでしょう。活動報告みたいな諜報活動を本職にプラスしてる人がいるなという私の印象です。

サマセット・モームの『アシェンデン』はとても面白くてパーティーに現れたある女性を「アクセサリーが少ないから女スパイだ」と主人公が見抜いたり。
今でも英国MI6の新人研修で読まされるとか。
話が散らかってしまったのでニューカレドニアに戻ります。

素晴らしき「恋人との旅行」!

ニューカレドニアは南太平洋の大自然に都会が調和しておりフランスの雰囲気も味わえる国。一人旅も絶対に楽しめると思いますが、やはり日本人にはハネムーンの聖地ですよね。今日は1、2組という感じです。

ヌメア国際空港
当然の仏語表記で
ホテルの部屋にある
案内関係も全部仏語

「最高だった旅は?」と聞かれれば多くの人が「新婚旅行」「恋人との旅行」と遠い目をしてお答えになるのでは?
「新婚旅行」に限らず「恋人との旅行」は未知の土地で一緒に過ごすことでロマンスと絆を深める素晴らしい機会ですよね。星空を眺める、美味しい食事を楽しむ、そしてアドベンチャラス体験は愛の強度を高める事にもなります。
私に限ってですが「過去イチ素晴らしかった旅行は?」と聞かれて「核家族旅行」とは答えないかも……です。
私にとっての「家族旅行」は、もはや制御不能の我が子を追いかけ、夫婦は所々で不機嫌になり、家族ユニットは遠慮が無さすぎて一触即発です。
勿論、旅先で家族がやらかした失敗に大笑いしたことを思い出すと今でも笑いがこみ上げてきます。写真やビデオを後から見直して家族で思い出を語り共有し続けているので、いつまでも色褪せずにいる傑作メモリーです。
「恋人との旅行」の素晴らしさは微かな甘い記憶にいつまでも一人勝手に酔う事ができることかなと思います。

ニューカレドニアのホテル。当日Booking.comで予約したのでここのホテル1択でした。英語ができるスタッフが休みだったのかもしれませんが、4人がかりで仏語が喋れない私に対応してくれたのですが、彼らの英語はハチャメチャでほぼ何言ってるか不明でした。翻訳アプリを使えば良かった! と後で後悔しました。
ニューカレドニアの飛行場で
24時間ぶりに食べた食事
フィッシュ&チップス 
ホテルでは「飛行場は高いからここで食べていけ」「飛行場でだいぶ待つだろうからここに居なお金はいいから」とご親切にハチャメチャ英語でお誘い頂きましたが飛行場へ早く行ってしまいたかった

さて、住まいのバヌアツもウエディングと新婚旅行は主力観光産業で力を入れていますが日本からはトランジットが必要なのでハワイ、イタリアなどには全く叶いませんね。
正直言えば住むならニューカレドニアですね。けど新婚旅行だったらバヌアツです。ニューカレドニアは「フランス語しか通じない」という印象です。バヌアツは英語が通じて飛行場からシティや各ホテルまで30分もあれば十分着きますがニューカレドニアはちょっと遠いです。

バヌアツでウエディングの一案
メモラブル!

「天国に一番近い島」新婚旅行の聖地

『天国に一番近い島』という映画が1984年にロードショーされました。主演は原田知世さん、監督は故大林宣彦氏の角川映画。
この映画のヒットで日本ではニューカレドニアブームをひきおこし観光客を増やしたそうです。今でも「天国に一番近い島 ニューカレドニア」というキャッチフレーズで様々な広報活動を展開しているので多くの日本人が知っている国です。
大林監督と角川春樹氏は1983年に『天国にいちばん近い島』の撮影可否を確かめるためにニューカレドニアへ一週間旅行したそうです。

当時、ニューカレドニアへは直行便は無かった上にフランスからの独立を訴える社会主義体制の先住民文化復興活動が徐々に激しくなっている頃だったので渡航も撮影も困難だったと思います。

ドキュメンタリー映画
『Pacific』1986年オランダ
16ミリ(マグネット音声)60分 仏の植民地支配からの独立をめざす先住民カナク人の戦いを撮影したドキュメンタリー映画

海外領土の複雑な歴史

ニューカレドニアを含む海外領土の歴史は複雑です。
バヌアツもフランスとイギリスによる二重支配下の共同統治領ニューヘブリディーズという名称を持っていましたが、1980年7月に困難を乗り越え独立を果たしました。
現在では独立国として自己決定権を持ち、特に環境問題に関しては国際社会の地位も確立しています。政治的な挑戦や経済的な課題に直面し続けていますがバヌアツは独立国として成長していると思います。
一方、ニューカレドニアでは2018, 2020, 2021年にフランスからの独立の是非を問う3回の住民投票が行われ独立は否決され未だ海外領土です。
(下記の記事は第1回投票の様子ですが分かり易い記事です)

ニッケルの産出が豊富なニューカレドニアはフランスにとっては経済的に重要な地域で軍事基地も置いています。ニューカレドニアもフランスの助成金に依存しているのでこのまま独立せずに関係が継続すると思うのですが、国際連合非自治地域でもあります。しかしニューカレドニアの利権を狙う周辺諸国の存在もありフランスは手放さないと思います。「独立したら諸国の食い物にされ政治経済が大混乱、治安も収集つかなくなる」と反対するでしょう。確かにフランスが作り上げた洗練された地域でインフラや医療面は周辺の島より断トツに良いです。太平洋の島々を巡る諸国の利権獲得競争が白熱しており静かな戦争状態としか思えません。


太平洋島嶼国に注目

日本の歴史を考えると、バヌアツもニューカレドニアも太平洋に浮かぶ島であるのに私の知識は貧弱過ぎます。

バヌアツの海岸
いつもどおり車を停め
スーパーで買い物をするという
日常生活に
この美しい風景が
隣り合っています

古代から現代まで、日本と太平洋の島々がお互いに影響を与えあいながら歩んできた道程を考えると、これら島嶼国をもっと調べたくなりました。文献や資料がある今回の日本行きは良い機会です。

日系ニューカレドニア人について
ニューカレドニアへの日本人移民は1892年~1919年の間にニッケル採掘の鉱夫として出稼ぎに来た累計約7000人の男性から端を発っしました。
太平洋戦争になるとニューカレドニアの日本人はオーストラリアの強制収容所へ送られたり日本へ強制送還されましたが、そのまま現地人と結婚した人もいました。現在日本人入植者の子孫が8000人ほどいるそうです。日本人の姓を持つ人が多くニューカレドニアに住んでいます。私も「祖父が日本人」と仰るニューカレドニアの女性と出会いましたし、ホテルの受付の方の苗字がHIGASHIさんでした。

Tata!


それでは成田行きのボーディングが始まりますので行ってきます。すぐにnoteでお会いしてください。
Tata!(See you in Vismara.)

バヌアツの住まいの敷地に暮らすアヒルのミセス・ロチェスター猫のココちゃんとソックスくん 万全の分厚いお世話はオーストラリア人の隣人、獣医さんがして下さっています 私は家に遊びに来る健気な彼らを可愛がるだけ 2ヶ月後にバヌアツで再会しましょうね!

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