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少子化の最大の原因は「結婚はしたい人だけがする」という価値観に変わったこと?

近年は日本国内での「少子化」に関する声が声高に叫ばれているような気がするのですが、やはり日本国内ではどんどんと子供の数が減っており、なんと2019年から2020年にかけては日本国内の人口が50万人も減ったというのですね。

まぁ単純に「減った」ということを考えると生まれてくる子供が少なかったからという理由と、亡くなった方が多かったからという理由が考えられるため安易に「少子化が原因」と言うことはできないかもしれないのですが、それでもやはりこれだけ少子化が声高に叫ばれていることから考えると新たに生まれてくる子供の数が大幅に減ったことが人口減の大きな原因と考えて良いのではないかと思うのです。

そして実際に調べてみたところ厚生労働省による人口動態統計月報年計によると2019年の出生数は約86万5千人とのことで、1899年の調査開始以来過去最少の数字になったというのですね。

そのような経緯から考えるに少子化は非常に進んでおり、我々の想像以上に日本は危機的状況にあるということが分かることだと思うのですが、それではこれほどまでに少子化が進んでしまった理由は一体何なのでしょうか?

その理由としては「子供を育てるだけの経済的余裕がない若者が多いから」というものや「女性の社会進出が進んだから」というもの、「子育ての支援体制が不十分だから」などというものがあるのですが、個人的にはこれらのようなものも少子化の原因の1つであることには間違いないことだと思うのですが、それでも少子化の最大の原因は「結婚するのが当たり前」という価値観から「結婚はしたい人だけがするもの」という価値観へと変わっていったことなのではないかと思うのですね。

要は昔は「結婚するのが当たり前」「女性は家庭に入るのが当たり前」「子供を生むのが当たり前」というような社会的な“常識”のような人生のモデルケースのようなものがあり多くの方がそのモデルケースをなぞっていたのではないかと思うのですが、それが時代が移り変わるにつれて「結婚はしたい人だけがする」「家庭に入りたい人だけが家庭に入る」「子供は生みたい人だけが生む」というような価値観に変わっていったのではないかと思うのです。

そして私はこのような価値観の変化が現代の日本の少子化の最大の原因なのではないかと思うのですね^^

まぁこの主張に関してはまだまだ納得することができないという方もいるかもしれないのですが、今回の記事ではこのような「日本における少子化の原因」というものについて見ていきたいと思います^^

少子化の原因は何なのか?

愛3

以前から声高に叫ばれている「少子化」という現象なのですが、これに関しては皆さんのなかにも危惧されているという方がいるのではないかと思うのですね。

まぁ実際に私の周囲を見ても子供の数は減ったような気がしているのですが、それでもそれは「日本では少子化が進んでいる」という情報が頭にあるからこそ私の目にはそう映っているだけなのかもしれません(笑)

まぁ実際に私の周囲の子供たちの数が減っているかどうかは分からないのですが、それでも先ほども見たように日本では2019年の出生数が90万人を割り1899年以降で考えると過去最少とのことなので少子化が進んでいるのは間違いないことなのでしょう。

それでは一体なぜ日本国内でここまで少子化が進んでいるのかということなのですが、その要因としては様々なことが挙げられているのではないかと思うのですね。

例えば

・子供を育てるだけの経済的な余裕がない若者が多い
・子供の養育費にお金がかかりすぎる
・女性の社会進出が進んだ
・男性の育児参加がまだまだ進んでいない
・子育てをサポートする支援体制が不十分

などというものがあるのではないかと思うのですが、そのほかにも家電が充実しさらに安いお金で美味しいご飯を食べられるようになったことから結婚する必要性を感じない人が増えてきたなどということもあるのではないかと思うのです。

過去には食事を作ったり洗濯物を洗ったりすることが面倒だったからこそ結婚したという方も多かったのではないかと思うのですが、それでも近年では家電も充実しさらに500円もあれば近くのコンビニで美味しいお弁当だったりを買うことができることから結婚する必要性を感じないという方も増えてきたのではないかと思うのですね(要は結婚しなくとも1人でも面倒くさいことをしないで済むようになったということです)。

まぁこのように様々なことが原因で未婚化、晩婚化が進みその結果少子化が深刻な問題となったということなのではないかと思うのです。

しかし私が思うには少子化の最大の原因はこのようなものにあるわけではなく、少子化が深刻化した最大の原因は社会全体が「大人になったら結婚するのが当たり前」「子供を生むのが当たり前」という価値観から「結婚はしたい人だけがする」「子供は欲しい人だけが生む」という価値観に変わっていったことなのではないかと思うのですね。

そもそも過去の日本は非常に結婚する男女が多い地域であったと言われており、1960年までの日本では生涯未婚率は2%未満だったというのです。

==以下引用==

 つまり人生の上で、結婚しないというライフ・コースを選ぶ男女が増えたことが、少子化の原因なのである。日本の生涯未婚率(50歳までに結婚したことのないものの比率)は、1960年まで男女ともに2%未満で、西欧諸国と比べると格段に低く、皆婚傾向の強い地域だった。それが高度成長期から徐々に上昇して、2015年には男が24%を超え、女も15%に近づいている。

引用元:人口維持できない少子化なぜ起きた? 豊かになった日本が抱える4つの理由

このように過去の日本では生涯未婚率が非常に低くほとんどの人が結婚するという状態だったのですが、それが2015年には男性のほうが20%以上、女性のほうも15%近くまで生涯未婚率が上がってきたと言うのですね。

それでは一体なぜここまで日本人の多くが結婚しない人生を選ぶようになったのかということなのですが、個人的にはその理由は過去の日本では「大人になったら結婚するのが当たり前」という風潮があったからなのではないかと思うのです。

要は過去の日本人の多くも「結婚をしたいからする」というふうに自分がしたくて結婚をしたというよりは、「男性も女性もある程度の年齢になったら結婚するのが当たり前」という風潮があったからこそ本人たちはそこまで結婚をしたいわけではないものの多くの方が結婚していたのではないかと思うのですね。

私が思うにはこれは『離婚』に関しても同様のことが言えると考えており、ご存知の方も多いことだと思うのですが、日本国内では以前と比べて離婚する夫婦がかなり増えたと言われているのです。

==以下引用==

実はかつて年間10万件にも満たなかった離婚件数はいまでは25万件ほどにまで増えており、日本はすでに3組に1組が離婚する「離婚大国」になっている。

引用元:この国はいったいどうなってしまうのか未婚率と離婚率が急上昇 2030年みーんな一人暮らし日本から家族が消えてなくなる

まぁこの「3組に1組」という情報は少し語弊があるものとなっているようですが、それでも以前と比べてやはり日本国内で離婚する夫婦は非常に増えたのではないかと思うのですね。

皆さんの周りにも離婚をするような夫婦はよく見られるのではないかと思うのですが、それでは一体なぜこうまで離婚する夫婦が増えたのでしょうか?

以前と比べて今の時代は夫婦生活に辟易する夫婦が増えたのかというと個人的には決してそのようなことはなく、離婚する夫婦が増えた最大の理由もまた「夫婦は生涯添い遂げるのが当たり前」という社会の風潮から「生涯添い遂げるのはそうしたい夫婦だけであり、配偶者が嫌いな人は離婚をする」という風潮に変わったことなのではないかと思うのですね。

要は現代と比べて昔の方の多くが配偶者と生涯添い遂げた理由は何も配偶者のことが嫌いという方が少なかったからではなく「一度結婚した以上は生涯添い遂げるのが当たり前」という風潮があったからなのではないかと思うのです。

そのため例え旦那が嫌いであろうとも、妻が嫌いであろうともそれを我慢しながら夫婦生活を継続していたことから、離婚する夫婦が非常に少なかったのではないかと思うのですね。

しかしその一方で現代は「生涯添い遂げるのはそうしたい夫婦だけであり、仲の悪い夫婦は離婚するのが当たり前」という風潮になってきたからこそ、離婚するような夫婦が増えたのではないかと思うのです。

私は現時点(2020年8月)でまだ20代前半という年齢であるため昔のことはよく分からないのですが、それでも過去の日本では離婚する夫婦は珍しかったのではないかと思うのですね。

そして「一度結婚した夫婦は離婚せずに生涯添い遂げるのが当たり前でしょ!」という風潮があったからこそ、昔は例え夫婦で仲が悪かろうとも、どちらかがもう一方のことを嫌悪していたとしても離婚するような夫婦はそれほどいなかったのではないかと思うのです。

しかしその風潮が変わってきたからこそ現代では多くの方が離婚という決断を以前と比べてやりやすくなり、その結果離婚するような夫婦が増えたのではないかと思うのですね。

そして私はこのような風潮の変化は『結婚』に関してもまったく同じことが言えるというふうに考えており、日本では過去から現代にわたって結婚に対する一般的な考え方が変わってきたのではないかと思うのです。

その変わり方が「大人になったら結婚するのが当たり前」「大人になったら子供を生むのが当たり前(女性だけではなく男性も含みます)」「女性は家庭に入るのが当たり前」という風潮から「結婚はしたい人だけがする」「子供は欲しい人だけが生む」「家庭には入りたい人だけが入る」という風潮へとなっていったことなのではないかと思うのですね。

そしてこのように「結婚するのが当たり前」という風潮から「結婚はしたい人だけがする」という風潮へと変わっていったことが私が思うに少子化の最大の原因なのではないかと思うのです。

昔の日本ではそれほど結婚したいわけではないし、まだ遊びたいもののそれでも大人になったら結婚するのが当たり前という風潮があったからこそ結婚したという方もたくさんいたのではないかと思うのですね。

それが今の日本では「結婚は無理してするものではない。結婚はあくまでしたい人がするもの」という風潮に変わっていったからこそ、結婚とは本当に「したい」と思う人だけがするものとなり、その結果以前と比べて日本国内での婚姻件数が大きく減少する結果へとなったのではないかと思うのです。

そしてこれは一部の人にはよく分かるかもしれないのですが、やはり結婚というのはそれほど魅力的なものではないことから多くの若者が結婚を敬遠するのは当たり前のことなのではないかと思うのですね。

結婚は決して魅力的なものではない?

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前章では少子化の最大の原因は社会が「人間は大人になったら結婚するのが当たり前、子供を生むのが当たり前」という風潮から「結婚はしたい人だけがする」「子供は欲しい人だけが生む」という風潮へと変わっていったことなのではないかということについて見ていきました。

そのため昔は結婚したい、したくない、子供が欲しい、欲しくないという本人の意思にかかわらず大抵の人が結婚していた時代なのではないかと思うのですが、それが近年では「結婚をして子供が欲しい!」と思う人だけが結婚をし子供を生むという時代になってしまったのではないかと思うのですね。

そして私が思うにはこのような「結婚したい!」「子供が欲しい!」というふうに考える方たちがいる一方で「結婚したくない!」「子供はいらない!」という方たちもたくさんいるのではないかと思うのです。

まぁだからこそ現代は少子化が進んできたことだと思うのですが、それでは現代の若者が結婚や子供を授かることを嫌うのは一体なぜなのでしょうか?

私が思うにはそこには大きく分けて2つの理由があるのではないかと思うのですが、その2つの理由が「子育てに時間を取られると自分の自由な時間がなくなるから」というものと「もっと異性と遊びたいから」というものなのではないかと思うのですね。

ここからは1つずつ見ていきたいと思うのですが、まず1つ目の「子育てに時間を取られると自分の自由な時間がなくなるから」というものに関しては皆さんとしてもよく分かるのではないでしょうか?

やはり子供を生んでしまうとその子育てのために多大な時間を割かなければならなくなることから、自分の人生からどんどんと自由が失われてしまうのではないかと思うのですね。

しかし若い男女であればやはり「もっと遊びたい!」「もっと充実した生活を送りたい!」「もっと友達と楽しいことをしたい!」というふうに思うことから、やはりなかなか結婚をして子育てに時間を割くという決断をすることができないのではないかと思うのです。

その結果子育てに時間を取られることへの懸念から子供を生まないという決断をすることになるのではないかと思うのですが、これは皆さんとしても非常に共感できることなのではないでしょうか?

続いては2つ目の「もっと異性と遊びたいから」というものについて見ていきたいと思うのですが、私が思うにはこれは特に男性のほうが分かるのではないかと思うのですね。

近年は特に夫婦の不倫の問題が大きく取りざたされることから「不倫は絶対にしてはいけない!」という風潮ができたことだと思うのですが、それでも男好き、女好きという方からしてみれば若い間は異性からモテたいものであることでしょう。

さらに異性と遊んだり、異性と関係を持ったりしたいことだと思うのですが、一度結婚してしまうと当然ながら配偶者以外の異性と遊んだりすることがなかなかできなくなり、さらには当然ながら異性と関係を持ったりすることもできなくなることから「異性からまだまだモテたい!」「異性ともっと遊びたい!」という方が結婚を敬遠するのは当たり前のことであると言うことができるのではないかと思うのです。

その結果異性からまだまだモテたい、異性と遊びたいという方たちの多くが結婚に対して消極的になり結婚を敬遠するというは非常に自然なことなのではないかと思うのですね。

そのほかにも結婚に対して否定的な感情を抱く原因はあるのかもしれないのですが、それでも私が思うには多くの方が結婚を敬遠する理由は大きく分けるとこの2つになるのではないかと思うのです。

若い男女からしてみればまだまだ自分の時間を持ちたいことから子育てに時間を取られることが嫌だという方はたくさんいることだと思いますし、異性からモテる方からしてみれば結婚を機に異性からモテることや、異性と遊ぶこと、異性と関係を持つことを放棄するというのは非常に苦しい決断になることだと思います。

そして私が思うには若い男女が自分の『QOL(Quality of Life)』、すなわち『人生の質』を上げようと思えば自然と結婚を敬遠するのも無理はないのではないかと思うのですね。

私が思うに近年の若い男女は自らの人生の質を高いものにしようとされている方が非常に多いのではないかと思うのですが、自分の人生をより楽しく質の高いものにしようと思えば自然と結婚は敬遠するという方向に行くものなのではないかと思うのです。

子供を生んでしまえば自分の時間がなくなり、さらに結婚をすれば他の異性と遊ぶことも関係を持つこともできないのですから、若い男女が結婚を敬遠するのは当然のこととも言えるのではないかと思うのですね。

まぁだからといってこの点に関して特別な解決策があるような気はしないのですが、個人的には少子化の最大の原因はこのような「結婚するのは当たり前」「子供を生むのは当たり前」という社会の風潮から「結婚はしたい人だけがする」「子供は生みたい人だけが生む」という風潮へと変わっていったことなのではないかと思うのです^^


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