見出し画像

【号外!アス・ロード④】❝イレイ❞の転身で国体出場!

今回は2019年の茨城国体について振り返ります。
4度目の現地取材でさすがにトラブルこそ減ったものの、この年から特別番組が30分から1時間に拡大!取材量も倍になり、朝から夜まで納豆片手に奔走しました。居酒屋のおばちゃんに「わら納豆は観光客向け。地元の人はパックで納豆を食べる」と言われてショックを受けたのが記憶に残っています。2週間で30パックは食べました。

思い出深いのは競泳・大橋悠依選手の取材です。優勝を果たしたレース後にインタビューアポイントこそ取っていたものの、肝心の場所が確保できず。やむなくチームバスで来てもらったのは周りに何もない畑の前でした。当時は必死でしたが、いまから振り返ると東京五輪の金メダリストに何させとんねん…ですね。

ウエイトリフティングでは、県で初めての女子国体選手・伊礼遥さん(当時・びわこ成蹊スポーツ大学)を特集しました。
安曇川高校ではマネージャーとして入部したものの、男子の楽しそうな様子を見ているうちに選手転向を決意。チームメイトも驚く、文字通りイレイ(伊礼・異例)の転身から国体切符をつかみ取りました。
この大会では入賞こそ果たせませんでしたが、「プレッシャーもある中で、普通ではあり得ない体験をさせてもらった。初めての女子選手として次につながる結果を残せた」と振り返ります。

大学卒業後は競技を離れ、草津市内で働いているという伊礼さん。いまも後輩たちの結果は気になるようで、「下の世代が育ってきているのがうれしい。2025年の滋賀国スポは見に行きたいし、優勝を狙ってほしい」と強い思いを教えてくれました。
この先にどんな快挙が生まれても、女子選手のパイオニアとして伊礼さんの名前は滋賀の歴史に刻まれています。
【滋賀県スポーツ協会 Bispo!+ 34号(2023年3月27日発行)掲載】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?