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【アーカイブ2019】マネ、辞めるってよ~滋賀大会延長戦3日目・守山北

守山北のマネージャー・木原彩奈さん。マネ登録4人のうち3人は1年生で、4月までは1人で活動していたことになる。小関監督からの信頼は厚く、「かゆいところに手が届く」存在として後輩選手の指導さえ任されることもあった。

今年の春休み、そんなマネージャーが泣きながら「辞める」と言い出した。進学も控えて勉強の必要がある中で、やる気のない態度の選手が許せなかった。

焦ったのは監督以上に選手だ。3年生部員全員で自宅まで謝罪に向かい、練習態度を改めることを誓ったという。春の大会後には「勝利は木原のおかげ」と最高の言葉も監督から受け取った。

「最後まで続けてきて良かった。人生で1番の思い出になりました」。敗れた後、木原さんは泣きながらも笑顔で話してくれた。これを伝え聞いた小関監督。「こちらこそ続けてくれてありがとう。歴代最高のマネージャーの1人だった」。本人に直接言ったかわからないが、その目は木原さん以上に真っ赤だった。【2019年7月9日掲載】

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