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認知行動療法をうけてみた話

こんにちは。CATの共同代表佐藤です。知ってる方もそうでない方もいると思うので説明しておきますね。わたしは前職のときにうつ病になり、長期療養しておりました。今現在は躁うつ病と名前が変わり、治療を継続しているところです。

治療の過程で投薬やら医師とのカウンセリングやら心理士とのカウンセリングがあったのですが、結論からかくと一番わたしがなおる兆しが見えるまでに押し上げたのはデザイン系の展示でした。傷を受けた分野によって寛解が近くなったのです。傷口に塩を塗り込むような感じですね。でも今回かきたいのはこれではないです。

ある日カウンセリングを受けてみることにした

よく心理士との1回50分5000円くらいかかるカウンセリングを受けている人がツイッターにもいたので、前から興味はあったのですがいまいち乗り気ではなかったんです。ぶっちゃけ胡散臭そうだと思ってました。でも当時、ちょうど表参道での展示を控えており「できるだけ早く治りたい、早急に!」と急ぐ気持ちがありました。展示にはレセプションもありますし、いつまでも躁うつ病の内気なわたしでは良くないと思ったからです。速攻で通っているメンタルクリニックに電話し、心理士さんとのカウンセリングを予約しました。

数回のカウンセリングを経て

TABという心理テストの結果、ACの値がMAXのAC優位型ということがわかりました。これは従順な子供という意味で、人にあわせてばかりで気疲れしてしまうわたしのそのまんまの結果がでました。説明しておくと通常心理士さんとのカウンセリングでは過去の話を聞いてもらいすっきりしたり整理したり、今の症状へのつながりを発見するものです。(個人の見解ですが)

例に習い、心理士さんの前で吹き出したように過去のことなどを話していくうちに話すことがなくなりました。そうです、記憶力がポンコツ過ぎて覚えていないことのほうがダントツで多いからですね。ちなみに心理士さんとの話の中でさまざまなことがわかりました。とても実り多かったです。そして心理士さんが「こんなのもやってみませんか?宿題になってしまうので大変かもですが」と、差し出してくれたのが認知行動療法でした。

認知行動療法とは何なのか

認知療法・認知行動療法は、何か困ったことにぶつかったときに、本来持っていた心の力を取り 戻し、さらに強くすることで困難を乗り越えていけるような心の力を育てる方法として、いまもっとも 注目を集めている精神療法です。

出典:うつ病の認知療法・認知行動療法 (患者さんのための資料)/厚生労働科学研究費補助金こころの健康科学研究事業 「精神療法の実施方法と有効性に関する研究」

これはある嫌な状況に置かれたとき「今の気分何点?なんて思った?でもそれの根拠は?もしかするとこうかもよ?(プラスのアイデア)それを踏まえていまはどう思う?最後にききます!今の気分は何点?」というのを書きだすのである。自動思考と呼ばれる反射的にでてきてしまう感情を徹底的に何度も書き換えていくようなものだ。結構しんどい。わかりやすいようにわたしが生まれてはじめてかいたシートをお見せします。

アートボード 1

あれ?お気づきでしょうか。根拠から下がありません。根拠といえる情報はなにもなかったからです。そうです。

根拠がなかった。ないものに怯えていた。

わたしはこのシートを通して「根拠すら存在しない」この出来事に心を囚われていたことがわかったのです。根拠ないんですよ。面と向かって「あなたなんか呼びません!」と言われたわけでもありませんからね。根拠、ないんです。

面白いくらいに根拠がなかった。

そのあとも他の出来事を振り返ってみたものの、1つも根拠がありませんでした。何があったかというと「先生の目線がつまんなそう。わたしのせいだ」とか「ラインが返って来ない。嫌われたんだ」とかです。根拠が1つくらいあるかと思うじゃないですか、なかったんですよ。全部わたしが勝手に根拠なく怯えていただけでした。初っ端の認知行動療法でほぼ正解の境地(?)に達してしまったのでそれから言うものの、なにかあるごとに一旦は落ち込むのですが「でもそれって根拠なくない?」と自分に問うことで解決ができるようになりました。もう3ヶ月ほど経ちますが根拠があった不安な出来事は1つもありませんでした。

最後に

認知行動療法は長く険しい道なイメージがある方も多いとは思います。本来はそうらしいです。ですがわたしも寛解したわけではないにしろ、たった1度の認知行動療法でほとんどの悩みをなくすことができました。もしあなたの悩みに「根拠」がないとしたら、今回の記事が役にたってくれるかもしれません。そうだと嬉しいです。ちなみに彼氏のおかあさんからはそのあと誘われ年始をいっしょに過ごさせてもらいました。ほらやっぱり根拠なかったね。

ここまで読んでくださりありがとうございました。



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