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皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
先日、弊社経由である人材業界の会社の面接を受けた方と面接後の感想などについて話していたときに以下のようなやり取りがありました。

私:「A社の面接はいかがでしたでしょうか?」
Aさん:「いやぁ、私としては一生懸命アピールしたつもりですが、相手の印象は分からないですね」
私:「どういうことですか?」
Aさん:「面接官の方は2人だったのですが、お二人ともマスクをしていたのであまり表情が読み取れませんでした」
私:「そうですか。それではあまり面接は盛り上がらなかった感じですか?」
Aさん:「そうですね。淡々と進んだ感じですね…」

リモート面接で注意したいこと

以前、私は個人の求職者の方向けにリモート面接で注意したいことをまとめた記事を投稿させて頂きました。リモート面接におけるマナーや面接中の態度の重要性などについて述べさせて頂きました。詳細は下記をご覧下さい。

今回はその企業版ということになります。やはり、企業にとってもリモート面接で注意をした方がいいことがあるように思います。

冒頭の私とAさんのやり取りの中で私が一番気になったのは、リモート面接において面接官の方がマスクをして面接に出てきたという点です。
これではAさんのように面接時の印象を掴むことが難しく、企業と応募者双方にとってマイナスになっているのではないかと思います。マスクをしていたらどうしても表情や声のトーンなどがぼやけ、コミュニケーションに熱量が感じられない場合が多いからです。

もちろん、企業によってはオフィスのスペースの関係や確保している部屋などの問題でどうしてもマスクを着用をしなければいけないというケースもあると思います。その場合でも例えば、パワーポイントの資料などを使って会社概要や仕事内容などについて分かりやくすく伝えるなどの工夫が必要だと思います。

コロナ禍も今年に入って3年目を迎え、このようなリモートでの面接が当たり前の世の中になりました。このタイミングで改めてリモート面接の意義について考えてみたいと思います。

リモート面接の意義

まずはリモート面接のメリットについて見てみたいと思います。

《リモート面接のメリット》
■距離の制約がなくなった
最大のメリットは、この距離の制約がなくなったということかと思います。今までは面接実施の場所まで直接訪問して行っていたことを考えれば、候補者を日本全国、場合によっては海外含めた全世界から気軽に募ることができるようになりました。

■コストの制約がなくなった
次はコストの点です。例えば上記のような遠距離の候補者との面接においても従来は交通費の負担などのコスト面での課題がありましたが、リモート面接ではその心配はありません。これは企業と候補者双方にとって大きなメリットです。

■面接情報を共有しやすい
リモート面接では例えば「録画」機能を使うことで面接に参加していない人も非常に精度高く、情報を共有することができます。事前に候補者への録画の同意は必要ですが、この機能をうまく活用することで面接のノウハウの蓄積や仕組み化などにも寄与することが可能です。

 

一方でデメリットは以下です。

《リモート面接のデメリット》
■コミュニケーションに慣れが必要
リモートで的確にコミュニケーションを取るには慣れが必要です。例えばカメラの位置やリモートを行う場所や周りへの配慮、顔の表情や相槌などについてはある程度慣れていないと不自然になっていることが多く、リアルでのコミュニケーションにはない難しさがあります。

■通信環境によって左右される
使用するパソコンや周りの環境や場所などによっては通信が途切れたり、途中で画面がフリーズしたりするなどのトラブルが起きることがありますので注意が必要です。また、人によっては携帯電話しか持っていないこともあり、リモート面接がやりにくい端末しかないというケースもあります。

 

以上簡単にリモート面接におけるメリットとデメリットを見てきましたが、大事な点はあくまで「ツール」としてこのリモートの機能を活用していくことだと思いますそのことでリモートのメリットを最大限享受しながら、採用効率を上げていくことが可能になります。

しかし、面接における本質的な部分はリアルでの面接と何も変わらないということを理解しておくことが重要です。

リモート面接であってもリアルでの面接同様に求職者に対して動機づけであったり、魅力づけであったり、業務説明などを行うことは可能です。但し、それを行うには事前に入念な準備をすることで適切なコミュニケーションを心がけるということが大前提となります。

その点を踏まえれば今回、冒頭で紹介した面接官のマスクの件についてももっと工夫をすることでリモート面接ならではのメリットを活かせたのではないかと思っています。

今回はリモート面接における一つの事例をもとにWith コロナ時代の新しい面接スタイルにおけるポイントを考察してきました。この辺りで今までのリモート面接について振り返って見るのもいいのではないでしょうか?

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