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皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
前回の記事では、私が実際に「起業して良かったこと」について述べさせて頂きました。詳細は下記をご覧ください。

こちらにあるように起業して良かったことはとても多いのですが、一方で決して平坦で楽だという訳ではありません。そこで今回は、「起業して大変だったこと」についてまとめてみたいと思います。
(尚、私は人材紹介事業を営むために起業をしましたので、今回の内容についてもあくまで人材紹介会社を起業するという観点でご参考にしていただければと思います)


お金の問題

起業をしようと考えた場合、まず最初に打ち当たる壁は「お金の問題」です。私のように特に事前に起業を計画していた訳ではなく、ある意味突然、起業を考えたような場合、お金の問題が一番深刻な問題となってきます。

具体的には、人材紹介事業を行おうとした場合、まず資本金で500万円を用意する必要があります。これは厳密に言うと一つの銀行口座の残高として500万円以上あることが必要です。私のようにいくつかの銀行口座からかき集めてきてようやく500万円を用意できる場合はそれをどこかの口座にまとめるという作業も生じ、これも結構面倒でした。

また、人材紹介事業の免許取得には最低でも申請から3ヶ月がかかります
当然、その間は営業活動もできませんので業務委託などで何か別の仕事をしない限り、お金は入ってこないことになります。

更にはようやく免許の取得ができて初めて企業との取引ができたり、スカウトサイトなどとの契約をすることが可能となります。スカウトサイトの契約にあたっては最初に数十万円単位のお金が必要なケースもありますので更に金銭的な負担は大きくなります。加えて、当然ですがその間のオフィスの家賃負担なども生じます。

私の場合、2022年の4月に人材紹介事業の免許を取得し、6月には初成約ができ、その方が8月1日に入社という比較的短期間でディールが進みましたので一番最初の入金は2022年の9月末日には当該企業からいただくことができました。それでも最初の免許申請から見れば9ヶ月以上の時間が経っています。

正直、私の場合はタイミングが良かったのと偶然にも求職者の方がすでに退職日が決まっていたということが重なり、比較的早く入金をいただくことができましたが本来はもう少しかかるかと思います。

一般的には、

人材紹介事業での起業は、通常は免許申請から1年間はお金が入ってこない

と考えておく必要があると思います。

つまり、資本金やオフィスの賃料、スカウトサイトへの契約金、自分自身の役員報酬などを全て賄いながら、かつ1年程度無収入の状態でやっていけるのかどうか?、という点はしっかりと検討しないといけない部分だと思います。(これらを自己資金で賄う方法以外に日本政策金融公庫などの創業融資を受けるなどの方法もございます)

何でも1人でやる

次に大変だったこととしては「何でも1人でやる」ということです。これはある意味当然ではあるのですが、今まで自分がやってこなかったことやアシスタントさんにお願いしていたようなことも自分で全部やる必要があります。

一例を挙げれば、契約書や請求書の作成や捺印、郵便物の発送(宛名書き、送り状の作成なども含む)、各種税金や社会保険の納付や手続き、給与振り込みの処理や明細の発行など多岐に渡ります。

しかもこれらは、今までやったことがなかったりするので慣れていないこともあり、最初はとても時間がかかりました。

弊社は現在も私1人の会社ですので、創業3期目の現在でもこれらについては私が実施しています。従業員を雇うなどすればまた別ですが、創業当初や私のような1人の会社ではこの「何でも1人でやる」という状況は必然ですのである程度は覚悟をする必要があるかと思います。

気持ちをセルフコントロールする

最後は「自分の気持ちをセルフコントロールする」ということです。前回の記事の『起業して良かったこと』の中で時間を自由に使える、という点に触れましたが、それを行うためには日々の気持ちをセルフコントロールすることがとても重要だと思います。それができないといくら自由な時間を使えていても心の充実はありません。

ただこれは当然、言うは易く行うは難しです。

1人で会社を経営しているといい時もそうでない時もあります。特に起業当初は想定外のことが色々起こり、将来が不安になることもよくあります。今までであれば会社の上司や同僚などと話すことでそのような時でも乗り越えていくことができましたが、1人だとそれも出来ません。

そう考えると私はむしろ日々の状況に一喜一憂せずにある意味、気持ちを常に一定に保っておくことが大事なのではないかと思っております。そのために気持ちをセルフコントロールするスキルを身につけるということがこれから益々必要なことではないかと思っています。

もちろんすぐには身につけられるものではないですが、日々少しでも意識をしておくことで少しずつ出来るようになればいいのではないかと考えています。

以上、今回は起業して大変だったことについて見てきました。今後、人材紹介事業で起業を考えている方に少しでも参考になれば嬉しいです。

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