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ランドセルを眺めて② ~リサイクルショップが愛を育ててくれた~

リサイクルショップに助けられた子育て

8ヶ月の長女を連れて3人でドライブした初夏。眩しい日差しが強くて長袖を着せてきたことをちょっと残念に感じながら海の散歩。輝く波が娘と会話をしてくれた。
ナンカレーのお店に行く前に寄ったセレクトショップで見つけたオールインワン。鮮やかな水色にGAPと書いた80センチ。半袖半パンがつながっていてこの可愛さよ。
「え?なにこれ」「かわいいね」「買おう」8000円の値札を確認しながら、パパと二人で頷いて、思い切って買ったのです。
読み方もギャップでいいのか知らなかった。今ではどこでも買える様になったGAPのベビー服だけれど、当時の衝撃はすごかったのです。

始めて出会った着せたいと思うベビー服。

キラキラ輝きを放ちながら一点ずつ、大切にハンガーに掛けられていた洋服の光と景を思いだすと、足つきカバーオールやフードのつなぎや、赤ちゃんが動きやすいアイテムをたくさん日本に運んで、ベビーのためのベビー服旋風を起こしてくれたGAPにしみじみと感謝を感じます。

まだGAPの個店がなかった時代。

セレクトショップでの買い物を満喫した最後のエピソードです。独身の頃はセレクトショップが好きでした。けれど結婚したら贅沢なお店になりました。どうしてかって?

それは

必要な物が増えたからです☺

独身の 頃は渋谷の セレクトショップ
結婚後 リサイクルショップが 宝の山


その後横浜に引っ越してからの8年間。我が家はリサイクルショップ全盛期でした。家電、家具、洋服、おもちゃ。必要な物はまず見に行きました。

正規のお店ではお高くて買えない物が置いてあるリサイクルショップが横浜にはたくさんありました。特に大人のブランドが子ども向けの洋服を出すことも増えてきた時で、ブランド大好きママ達は大騒ぎでした。私ももれなく、自分用には手が届かないブランドの子ども服を買って楽しみました。もちろんサイズアウトすれば売りに出します。少々の痛みでも売れてしまうのが当時のブランドの強いところ。タグこそが値札でした。

同時に近所の人からもらったり、あげることも多く、同じ洋服をたくさんの子が着回しました。


リサイクルショップの使い分けと感じた愛情
(洋服編)

買うだけのお店
お店の人が仕入れているのでお客が持ち込むことは無い。海外のユーズドが多い(下北にあるようなお店)
売って買えるお店
買い取ってくれます。子供服専門のお店が多数あるので、ブランド物はここ。ベビーはここ。その他はこっち。と使い分けて売りに出していました。
委託できるお店
売値を自分で決めて委託販売できます。マンションの一角のような小さな店舗でしたのに、お客さんはひっきりなしでした。1500~3000円くらいの値段で良く売っていました。6割くらいが自分の手元に返ってくる仕組みでした。良心的で良くお世話になりました。
寄付するお店(WEショップ)
NPO法人の運営する、他とは趣の違うお店です。こちらは洋服やバッグなどを寄付すると、お店で売り、売り上げが発展途上国の女性支援に役立てられるという仕組みです。都筑区のお店に始めて伺ってお話を聞いた瞬間から、もう、その活動にひれ伏して、しょっちゅう通いました。買いましたし、寄付もたくさん持って行きました。

現在→偶然にも今の家のそばにもあるWEショップ。最近は買うことが減り寄付ばかりですが、20年近く変わらずに利用しています。

その他、ブランドに強い。ブランド関係なくとにかく安い。売るのが楽しい。人気の品が多い。雑貨や小物が豊富。など、お店によって魅力が違うので、使い分けることがとても楽しかったです。一枚に換算すると、随分安く着させてもらっていたんだと思います。

子どもはサイズが変わるから頻繁に買わないといけないし、洋服にかけられる経費は月に数千円の中、成長の度に可愛い服を着せてあげられたのはリサイクルショップのおかげです。

その時に思ったこと。

そうだ、私は洋服をレンタルしているんだ。


世の中の 物のすべてが レンタルだ 
感じた時に 湧いた愛着


だから私がずっと続けていること。

それは

借りている物は大切に使い、次の人に綺麗に畳んで渡すこと。


そんな風にして二十数年。
私は必要な物だけを買い
思い出をきちんとしまい
使わなくなった物はしまい込まずに→あげる→リサイクルに出す→フリマやお店に売る→寄付をするということを繰り返してきました。

特に洋服には思い入れが強くて、布の資源回収に出した物は二十数年、数えるほどしかありません。

なので私はちゃんと整理整頓(断捨離)しながら生きている。

そう思っていました。


しかし


このあと私は目からうろこの気持ちになります。



きっかけはお節句人形

義父が他界して、娘である義理の妹は、長年飾ってもらっていた自身のひな人形を供養に出しました。それを聞いた私は、とてもびっくりしました。

「いいの?」

私は聞きました。私も娘たちの人形と一緒に、自分のひな人形をずっと飾っていましたから。

義理の妹は
「私も40過ぎているのよ。お父さんが飾ってくれていたのはありがたいけれど、自分のは5段飾り。毎年出すなんて考えられない。娘のは小さいのがあるからいいの」と言いました。

・・・・

「そうだよね」

その会話で、私も自分のお節句人形を処分しても良いかなと思うようになりました。それを出す数日間は狭い物置の出し入れをします。何かと手間のかかる作業ではあります。長女が産まれてから24年飾り続けています。

我が家は去年から犬二匹に加え猫二匹になりました。どこでも登れる猫さまは、お人形を噛みます。ぼんぼりも桃の花も猫パンチで倒します。確かに飾り続けるには負担がありました。

子どもの幸せを思っての事ですが、それに縛られる必要はないのかも。

まったく考えていなかった事なのですが

妹の行いを見て

「私も大量にあるお節句人形を減らす!」

となったわけです。


こうやって自分の意識が変わるのが好き!

無意識に縛られている事物から解き放たれる瞬間が大好きです☺


私の久月のおひな様⬇ありがとう😭

ようこのひな

それからガラスのケースに入った人形4体と
富山のおばさんが30年以上前に作ってくれた羽子板⬇ありがとう😭

富山のきくさまからの羽子板

写真を撮らなかったのですが、ガラスケース入りのお人形はまだとっても綺麗。供養に出せば燃やされるか。

じゃあそれは最後の手段として、まずは他の方法を考えよう!

そして私はリサイクルショップに持って行くことにしました。

                        ・・・つづく・・・


ランドセルを眺めて①はこちらです⬇

今日はリサイクルショップから学んだ、物への愛情について書きました。

読んで頂きありがとうございます♪

ただ家族愛だけでは物は増え続けるのですね・・・

次回は~衝撃を受けた私が出会った更なる気づき~

を書きます。

よろしければまた覗いて下さい😊

続きはこちらです


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