大人へ絵本memo ~思い出したいときに~
今の自分が何者かって?
探したくなったら
自分がどこから来たのか
何をしていたのか
思い出すんだよ。
とは言ってもね
自分の思想の中だけでは
想像という壁があるから
手がかりが欲しい時には
出会いながら
というところが大事。
『この本をかくして』
マーガレット・ワイルド (著)
フレヤ・ブラックウッド (画)アーサービナード(訳)
2017年 岩崎書店 (2013Australia)
町が焼けて図書館の本はなくなってしまいました。
「僕らに繋がる昔の人たちの話がここに書いてある。」
借りていて戦を免れた1冊の本。
「僕らはどこから来たのか
それは金や銀よりもだいじ。」
そう言って父は息子に本を託します。
ルーツを知れば
いかようにも判断できる。
自分のルーツを手放すのも
持ち歩くのも
自由になる。
僕らはどこから来たのか
それは金や銀よりもだいじ。
自分にとって大切な物は
なんだろう。
残したい物は
なんだろう。
『むかしむかし』
谷川 俊太郎(詩) 片山 健 (画)
2010年 イーストプレス
自分がいた場所、ルーツに想いを馳せる詩
特に指定された場所は載っていない。
たくさんの本の中に
私のいた場所もある。
しかもたくさんある。
と感じて
絵本を眺める。
懐かしさを感じるのは自分がそこにいたことがあるからなの。。。
かもしれない。
夢の中では
現実とは違う知らない生活に馴染んでいるように
本の中の人に愛着を感じるのは
その人と関わったことがあるの。。。。
かもしれない。
戦争中のお話ですが、
戦争について感じると言う本ではないの。
本のページをめくるって
昔の自分を思い出すことだな
って感じる絵本。
宗教や思想や
何か特定のものを
信じているわけではないけれども
自分がふっとトリップする感覚
本の世界に共感する感情
そんな自分の気持ちは
たっぷりと信じています。
ページを止めて
じっと回想。
いつも目を通して下さりありがとうございます。
目に触れる物を書くことで私の心は毎日潤います。