見出し画像

年越しねぎま蕎麦(レシピリンク有)

旦那さんが農林水産省の「うちの郷土料理」から「ねぎま鍋(蕎麦)」を作ってくれた。しみじみと味わい深い年越し。


押せ押せ作業から抜け出したと思ったら、風邪ひいて倒れて、気がついたら年末でした。旦那さんの料理も益々磨きが掛かっているのですが、レポートできなくて悔しい思いをしています。そんな中、年越し蕎麦どうする?と言ってたら、旦那さんがマグロのアラが安かったと大量に買ってきて、それを鍋にして蕎麦入れて(〆に蕎麦がおすすめの鍋なのです)、年越し蕎麦を作ってくれました。


「ねぎま鍋」は東京都の郷土料理。というか江戸の庶民が舌鼓打ってた馴染みの鍋だった様です。マグロとネギのシンプルな鍋。味付けも醤油と酒だけで、いかにも庶民料理という感じ。マグロのトロは今は高価ですが、昔はすぐ痛む部分なので安かったから、ということらしい。今回はアラをメインに使ったので、立場的にも同じ鍋になったのかな。そして〆じゃなく最初から蕎麦用に作ってくれました。

これが「ねぎま蕎麦」。

江戸の庶民の味「ねぎま鍋」に蕎麦を入れた「ねぎま蕎麦」。これが今年の年越し蕎麦。


血合いの部分がガッツリ入ってますが、水でよく洗ってから茹でこぼしてあるので、臭みは全然感じない。むしろたっぷり入った生姜とネギの香りとアラのえぐみが上手く混ざり合って、すごくマグロの味が濃く感じられる汁になってる。ネギはこれ、鍋物用の矢切のネギ(矢切の渡し=松戸市周辺のネギ)だけど、鍋一つにクソでかいネギ2本も使った、たっぷりネギ仕様。マグロの濃い出汁が熱々のネギに染みてなんとも美味い。

これが江戸の庶民の冬の味かー、としみじみと日本の伝統を感じる年越し蕎麦でした。いや、アラもプリップリで美味い。


今の時期、マグロをたくさん解体して、アラが安く大量に売られてるので、ねぎま鍋、作ってみてはいかがでしょうか? 本当、身体が温まるし栄養豊富だし美味いよ。

味わい深い年越しができました。


それでは皆様、良いお年を。

レシピはこちら(農林水産省「うちの郷土料理」ホームページ)


楽しんで頂けたなら幸いです。ご寸志、受け付けております。