書籍『採用を科学する。』発売！300社の支援から構築した“採用ノウハウ”をすべてオープンにした理由とは・・・！
2021年6月7日、CASTER BIZ recruitingの集大成ともいうべき書籍『採用を科学する。』が刊行されます。
目指したのは「採用担当者が読んですぐに実践できる」参考書。サービス開始から3年、累計300社以上の採用活動を支援してきた私たちのノウハウが、ぎっしり詰まった1冊となりました。
今回は出版に先駆け、マーケティング担当の佐藤 譲さん、サブマネージャーの稲留 侑希さんにインタビュー。書籍化の狙いや込められた想い、制作秘話など余すところなく語ってもらいました。
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プロフィール
佐藤 譲（さとう・ゆずる）
CASTER BIZ recruitingのマーケターとして、広告運用から記事の執筆、LP制作、音声メディア・記事広告出稿などを実施。
本書では企画の起案から全体の構成・骨子の作成を担当。執筆中、何度も「なぜ自分はこんな大変なことを始めたのだろうか」と苦悩しましたが、「多くの企業の採用に少しでも貢献したい」という一心で書き終えることができました。
稲留 侑希（いなどめ・ゆき）
HR領域10年。事業立ち上げ・制作・営業などを経験し、CASTER BIZ recruitingには立ち上げ期にジョイン。現在はサブマネージャーとして複数の採用プロジェクトに関与。
本書では編集・執筆を担当。理想論ではなく、日々最前線で採用活動に向き合っているからこそ分かる、リアルな情報を盛り込むことを大切に制作しました。
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「世の中によい採用活動、よいチームを増やしたい」という想いから書籍化を発案
――まず、『採用を科学する。』を出版することになったきっかけから教えてください。
佐藤：今回の書籍化は私が発案したのですが、根底にあったのは「CASTER BIZ recruitingが持つノウハウを、もっと多くの企業に活用してほしい」という想いでした。
このサービスに関わってみて痛感したのは「採用がうまくいかず悩んでいる企業が想像以上に多い」ということ。本にすることで、私たちが日常的に行なっている取り組みを深く知ってもらえれば、世の中によい採用活動・よいチームが増やせると考えたんです。
一方で、CASTER BIZ recruitingが展開している採用プロセスはかなり細分化されているので、一見するととっつきづらいのも事実。読んですぐに行動に移してもらえるよう、構成やワーディングには工夫を凝らしました。
レッスン形式にして、1つひとつ腹落ちできる内容を目指す
――読者が行動に移してもらえるように、具体的にはどんな工夫をしましたか。
佐藤：特に意識したのは
・すべてをレッスン形式にして、「学んでいる」「前進している」という実感が得られる構成にする
・ストンと腹落ちできるよう、本質を突くシンプルな内容にする
の2点でしたが、この両立が非常に難しかったですね。
ベストな採用活動と一口に言っても、企業によって千差万別。一言で「こうだ」とはなかなか言い切れません。しかし、個別事象を多く盛り込んでしまうと、読者が迷子になってしまう危険性もある。
稲留：文中に、佐藤さんが書いてくれた“計画は目標までの道筋を教えてくれる『地図』、データは迷ったときに正しい方向へ導く『羅針盤』、仕組みは目的地へ早く運んでくれる『乗り物』”という一節があるのですが、それを実践してもらう前に道に迷わせてしまっては元も子もないので（笑）、私を含め採用の最前線で働いているメンバーも悶え苦しみながら要素を絞りました。
佐藤：そのほか、導入部となる第一章の「初期施策・強化施策」のページにはとりわけ頭を悩ませましたね。綿密な採用計画の重要性を説きながらも、施策にはハードルを感じることなくすっと踏み出してもらいたかったので、マトリクスを用いながら“一目で見て納得できるページ”を目指しました。
（第一章レッスン8『採用の初期施策』参照）
『採用を科学する。』というタイトルに込められた意味
――今回、『採用を科学する。』というタイトルにした理由について教えてください。
佐藤：採用活動は、担当者の経験値や感覚に委ねられがちですが、CASTER BIZ recruitingでは2018年のサービス開始以来、一貫して「データを根拠に採用を成功へ導く」ことを目指してきました。
社内には採用を体系化し、うまくいかない場合は要因をデータで分析・解決していく考え方が浸透・定着していて、「採用を科学する。」という言葉自体も日常的に使われています。
そのため、私たちの考え方やサービスを最も体現しているワードとして、タイトルにそのまま引用しました。
稲留：「科学する」の一例として、本書には「採用の基本方程式」も盛り込んであるのですが、こちらも社内で日常的に会話されている指標をそのまま方程式に落とし込んだもの。
この方程式を活用して目標設定をすれば、たとえ初心者であっても「どの施策をどれだけ実行すればいいのか」が可視化され、有効な採用計画を立てられます。
（第一章レッスン3『採用の基本方程式』参照）
さらにデータをより採用活動に活かすべく、約2年前にはCASTER BIZ recruiting独自で採用管理システム「God」 を開発。選考通過率やスカウト返信率などのデータを一元管理できるようになり、「データを根拠に採用を成功へ導く」精度をさらに高めることができました。
CASTER BIZ recruitingならではのTipsとは
――そのほか、“CASTER BIZ recruitingらしさ”が反映されているのは、具体的にどんな部分でしょう？
佐藤：やはり、細部へのこだわりと気配りでしょうか。私はマーケティング担当で採用実務に直接関わる機会は少ないので、余計に「ここまでやっているのか」と感じますね。
例えば「1通のメールで、複数の候補者の話をしない」「面接日を祝日に設定しない工夫」など細部まで配慮した運用になっています。些細なことに思えますが、誤解や二度手間を防ぐだけでなく、応募してくれた候補者体験にもつながる大切なTipsだな、と。
稲留：日々がっつり採用支援に入っている立場としては「採用業務あるある」をコンテンツとしてしっかり盛り込めたことが、300社以上の支援をしてきたCASTER BIZ recruitingならではだと思っていて。
例えば、求人媒体を活用したスカウトの送付基準と、書類選考における基準には違いがあります。
スカウトは候補者とカジュアルに話せる機会を増やしていく手段であり、書類選考の趣旨とは全く異なるのですが、意図せず同じものとして捉えられていることが多いんです。
このような「起こりがちな誤解や注意点」を記載したことも、日々奔走する採用担当者のサポートにつながるのでは、と自負しています。
なぜ、サービス価値である採用ノウハウを惜しみなく公開できたのか
――『採用を科学する。』では、CASTER BIZ recruitingのサービス価値であるノウハウが惜しみなく紹介されていますが、なぜここまで公開できたのでしょうか。
佐藤：まず前提として、会社としてもCASTER BIZ recruitingとしても、情報をオープンにしていくカルチャーが根付いているのが大きいと思います。
加えて、公開して誰かの役に立てるような情報を蓄積できていたのは、メンバーが日々、凡事徹底を大切にしながら業務に励んできた成果なのかと。
具体的には、本の第二章で触れている「データをもとに対処法を決めること」や、第三章で紹介する「業務の仕組み化や言語化の徹底」があります。また絶えずブラッシュアップもしています。
こうして積み重ねたナレッジがあるからこそ、書籍化にこぎつけられたと実感しています。まさにこの本はCASTER BIZ recruitingの集大成となりましたね。
稲留：社内では、多くの人の実績や知識を集めて分析し、より高度な知性を見出す“集合知”という言葉が盛んに使われていますが、まさにこれが私たちの強みでもあるんです。
佐藤：しかし、企画から発売までの半年間、こんなに大変な状況になるとは思いませんでした（笑）。以前、稲留さんが「本の制作は出産に似ている」と言っていましたが、本当にその通りで、今ではこの本が“難産の末に産まれてきたわが子”のように思えてなりません。
稲留：本当ですね。この子はきっと、多くの企業の採用活動に貢献してくれると信じています！
辞書のように、ボロボロになるまで使い倒してもらえたら嬉しい
――最後に、この『採用を科学する。』をどんな人に、どんな風に活用してほしいですか。
佐藤：私たちのクライアント層にも重なりますが「少人数の担当者で対応している」「高い目標を掲げて採用活動している」「中途採用に力を入れている」企業は特に参考にしていただける内容だと思います。
なぜ採用がうまくいかないのか、その原因について本を片手に1つひとつ紐解きながら、前進していただきたいです。
稲留：個人的に意識したのは、辞書のように何度も読み返しながら活用できる本。常にそばに置いて、ボロボロになるまで使い倒していただけたら嬉しいです。
これまで多くのクライアントから「自分たちに魅力がないのではなく、正しい採用活動ができていなかっただけだったんだ。改めて自信が持てた、ありがとう」という声をいただいてきました。
こうした企業を1社でも多く増やしていけるように、日々の業務に邁進していきたいですね。
6月7日販売開始！現在予約受付中！
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