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高齢のにゃんこ〜後悔が残らぬように

我が家の最長老のヒカルちゃんは今年で20歳。
娘たちがまだ小学生だった頃、近くの公園で保護してきた。
ヒカルちゃんより1歳年上だったチビ丸が3年前に亡くなってから
目に見えて高齢化がすすんできた。

僕は、猫の写真をよくアップするけれど、どうしても、動きのある
若いにゃんこ達を撮ることが多く、思い返せば、しばらくヒカルちゃんを
撮影していない。

そのヒカルちゃん、昨日から口の下に小さな穴が開き、出血している。
おまけに右前足もびっこをひいている。
仕事から帰った奥さんは、大層心配し、夜間でもやってくれる病院を
探したがなく、今朝、仕事に出る時、「必ず病院に連れて行ってよ」と
釘を刺されていた。
その前提として、高齢だし、体力もそうとう弱っているので、
体に負担がかかる治療はせず、少しでも痛みや不快が少ない状態で
余生を送らせてあげたいというのがある。

で、僕であるが、いつもそうだが、なかなか腰が上がらない。
ヒカルちゃんのことが心配だし、病院に行かねばという責任感もある。
がしかし、面倒だなという悪魔の声と、今週末に迫ったライブや
楽器店の発表会の準備等々で、気持ち的に余裕がなく、
明日、金曜だったら、いきつけの病院が夜間診療もやってくれるので、
奥さんが仕事から帰って連れて行ってくれたら理想的だ、
などと思っていた。

でも……..
考えてみれば、ヒカルちゃんは、びっくりするほど手がかからない子だった。
前述したチビ丸は、オス猫ということもあって青年期から排尿困難や
血尿があり、晩年は病院通いが続き、おそらく治療費には50万円以上
かかってると思う。
その前の白猫サチちゃんも晩年には30万円近い治療費がかかった。
一方のヒカルちゃんは、病気ひとつせず、食べ物の選り好みもせず、
全くお金がかかってない。
そんなこんなことが頭をよぎり、居ても立っても居られなくなり
病院へと向かった。

診断は、いずれも高齢からくる歯からくる出血、びっこは、
関節炎だろうとのことだった。
家ではほとんど鳴くこともなく、上記の通り、とても大人しく
動くこともないのだが、病院では、シャーっと威嚇の声をあげ、
医師の治療に必死に抵抗していた。
抵抗するということは、つまりは「自分を守る為」である。
置物のようなヒカルちゃんに、こんなエネルギーが残ってることに
驚きもしたし、それがより一層僕の哀れを誘った(;_;)

家に連れて帰ったら、びっこをひきながらトイレへ向かい
それから大量の水を飲んだ。
それもこれも「生きる力」である。
ヒカルちゃんの生きる力がある限り、僕も面倒がったりせず、
いつかお別れの時がきた時に、少しでも安らかに、
また、僕たちが後悔を感じないように、手厚く見守りたいと
改めて思った次第だ。
これまで20年に渡って僕たち家族に与えてくれた笑顔や
心の安らぎ、癒やしに本当に感謝したいし、
願わくば、いつまで生きて欲しいと思う。

病院帰りで水を飲むヒカルちゃん

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