これが『類は共を呼ぶ』という現象なのか。長女の不思議な能力で繋がる友達の輪。
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エピソードはこちらから↓
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「ママ、一応伝えておくね。ママ、今 取り憑かれちゃってるよ。」
と、ソファーでくつろぎながら突然私に向かって言い放つ長女。
え?
えーっと……
そうなんですか…
パソコンに向かって黙々と作業をしていたところにいきなりのジャブで、どうリアクションを取っていいか分からない母。
以前にも書きましたが、どうやら長女は見える人らしく、時々不思議なことを言うので、ちょっとやそっとじゃもう驚かなくなった私。
先日は日本人会でタクシー待ちをしている時に、
「あ〜、やっべ、パパの後ろに女の人立ってるわ。」と言ったり、
(もちろん私には何も見えません。)
「もー!、寝てたのに、なんか触ってくるから起きちゃったよ。」
と不機嫌そうに部屋から出てきたり、と。
(一人部屋です。)
そんな長女とのやり取りのお陰か、私もだいぶ怖がらずになってきています。(歳を取ったってのもあるでしょう、きっと)
若かりし頃の話ですが、私が楽しそうにしているので、いつも交差点あたりからくっついてくる幼女がいることを教えられた事があります。その時は怖くなって泣いてしまったと言うのに、今では冷静に状況を受け止めるだけでなく、「困るんだよね〜。」と軽く文句まで言えるようになりました。
ある意味これも成長ですね。笑。
「え、で、どんなのが憑いてるか見えるの?」
と長女に聞くと、
「うん、なんかすっごい頬のこけた中年のおじさん。」
おじさんかい…
「で、なんで私が選ばれたのか理由分かる?」
と聞くと、
「ううん、それは分からないけど、ストレス抱えてたら弱るから、きっとそれなんじゃない?お風呂でも入ってゆっくりしてみたら?」
と、長女はバスソルト入りのお風呂を用意してくれ、クリスタルを四方に置いてくれました。
ありがたい、ありがたい。
確かに今日は午前中まで調子がよかったのに、昼過ぎあたりからなんだか体がだるいというか悪寒が走る気がしていたので、もしかしてそう言うことだったのか?と一人バスタブに浸かりながら思い起こし、
明後日には飛行機に乗っての長旅が待っているので、コロナやインフルじゃなくて良かったな〜。と安堵するという、なかなか複雑な心境でもありました。
この「見える」だの「憑く」だのと言った話を普段も話しているせいか、ここ最近、
「あまたもでしたか!?」
と、長年知り合っているのに知らなかった、周りの方のプチカミングアウトが続いています。
「いや、実は私も子供の頃は見えてたんですよね。あ、でも、私の場合は形とかじゃなくて色だったんですけどね。成長と共にチャクラが閉じちゃったんでしょうね〜。」と笑いながら話すのは、ここ2年ほど、ほぼ毎日顔を合わしているご近所さん。
また、先日は、次女のお友達のママさんと長女がやたら長いこと二人で真面目な話をしていたので、
「結構二人で真面目な話してたみたいだけど、何話してたの?」と聞くと、
「あ〜、〇〇ちゃんのママのお母さんて霊媒師なんだって。だから、なんかそっちの事をいろいろ。」
とのこと。
「ええ!そうなの!?そんなの全然知らなかったよ。」
いや、本当に知らないことばっかり。
そして、
「ていうか、私の友達の〇〇っているじゃん。そこのママも見えるし、実家はお寺なんだって、で、そこでもなんかやってるって言ってたよ。」
だそうだ。
なるほど。
もしかして実は、世間の半数くらいの方は見えていて、実は見えることはマイノリティーじゃないのかもしれない。
そう思えてくるほど、実は見えたり感じる方が周りにいらっしゃったわけで。
まあ確かに、いきなり自分から「私見えるんです」って言うのも相手を驚かしたり下手すれば敬遠されたりする能性もあるから、黙っている人が多いのかもしれない。
もしかして『類は友を呼ぶ』というように、そういった能力を持った方々を長女や私が引き寄せてるのかもしれないな〜とも思えてきました。
私にはまだまだよく分からない世界だけど、もしかしたら見方を変えると、あちらの世界から見たこちらの世界は、私が今いるこの世界と同じような日常が流れてるのかもしれない。
とりあえず、自分のことや旅行の事で精一杯な今は、気力を無くしてる場合ではないので、憑いてるおじさんに、早々にお取引き頂きたいと念じる母の呟きでした。